中国東北部産のLepiota属Stenosporae節の系統分類:6新種および1中国新産種

Zhou, XY. & Bau, T. 2026. Taxonomy and Phylogeny of Lepiota Sect. Stenosporae (Verrucosporaceae) from Northeast China, with Six New Species and One New Record. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/12/5/355 [Accessed May 15, 2026]
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3行まとめ
  1. 中国の吉林省と黒竜江省で採集された菌を検討し、Lepiota属Stenosporae節に12種を認めた。
  2. そのうちL. dolichosporaなど6新種を記載し、L. grangeiを中国新産種として報告した。
  3. 本節は毛状被を有するクレードAと平行菌糸被を有するクレードBの2主系統に明瞭に分岐し、鱗片の色に収斂進化を認めたが、担子胞子のサイズと縁シスチジアの形態は安定した識別形質であった。
掲載種 (7)
NEW(新種)
Lepiota dolichospora
T. Bau & X.Y. Zhou
語源…長い胞子の(担子胞子の長さから)
📍中国吉林省樺甸市紅石国家森林公園 42.83504, 127.13356地図で開く ↗
比較 (3)
↗
○傘に帯黄橙色~橙褐色の小鱗片を有する
○傘表皮が毛状被である
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子がずっと短い
✕本種より担子胞子の幅が広い
✕本種より担子胞子のQ値が小さい
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○傘に帯黄橙色~橙褐色の小鱗片を有する
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくパキスタンなどに分布する
✕本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○中国に分布する
✕本種より担子胞子のQ値が小さい
✕本種と異なり担子器が2胞子性
NEW(新種)
Lepiota hongshiensis
T. Bau & X.Y. Zhou
語源…紅石産の
📍中国吉林省樺甸市紅石国家森林公園 42.83504, 127.13356地図で開く ↗
比較 (5)
↗
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり襞が永存的に白色〜クリーム色ではなく成熟時に帯褐赤色に変色する
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくドイツ、アフリカなどに分布する
✕本種と異なり襞が変色しないのではなく、初め白色〜クリーム色で老成すると橙褐色の斑点をあらわす
✕本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくタイ、ヨーロッパなどに分布する
✕本種と異なり襞が変色しないのではなく桃色〜淡橙褐色に変色する
✕本種と異なり肉が変色しないのではなく桃色〜淡橙褐色に変色する
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○中国に分布する
○傘鱗片が帯緑褐色
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりドイツにおける分布が知られている
✕本種と異なり柄下部表面に密な暗褐色点状の小鱗片を伴う
✕本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
✕本種と異なり縁シスチジアを欠くのではなく有する
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり襞が変色しないのではなく老成すると橙褐色の斑点をあらわす
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Lepiota jilinensis
T. Bau & X.Y. Zhou
語源…吉林産の
📍中国吉林省蛟河市前進林場 43.68043, 126.99215地図で開く ↗
比較 (5)
↗
○中国に分布する
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子のサイズが小さい
✕本種より縁シスチジアの幅が狭い
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○担子胞子が中型
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり襞が変色しないのではなく傷付けると変色する
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○中国に分布する
○傘に帯黄橙色~橙褐色の小鱗片を有する
○襞が傷ついても変色しない
○担子胞子が中型
○傘表皮が毛状被である
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種より縁シスチジアが長い
✕本種より縁シスチジアの幅が狭い
✕本種と異なり縁シスチジアが棍棒形〜広棍棒形ではなく円筒形〜狭棍棒形
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Lepiota microstenospora
T. Bau & X.Y. Zhou
語源…小さなStenosporae節の(担子胞子のサイズから)
📍中国吉林省蛟河市前進林場 43.68043, 126.99215地図で開く ↗
比較 (4)
↗
○中国に分布する
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕本種より縁シスチジアの幅が広い
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
✕本種と異なり中国ではなくパキスタンなどに分布する
✕本種より縁シスチジアのサイズが顕著に小さい
↗
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくベナンなどに分布する
✕本種と異なり担子胞子が非デキストリノイド~弱デキストリノイドではなく顕著なデキストリノイドである
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○アジアに分布する
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり中国ではなくパキスタンなどに分布する
✕本種と異なり子実体にやや直立した房状の小鱗片を有するという特徴を欠く
✕本種と異なり担子胞子が非デキストリノイド~弱デキストリノイドではなく顕著なデキストリノイドである
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Lepiota sinocastanea
T. Bau & X.Y. Zhou
語源…中国のLepiota castanea
📍中国吉林省集安市五女峰国家森林公園 41.28074, 126.12073地図で開く ↗
比較 (1)
↗
○中国に分布する
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりドイツ、オランダにおける分布が知られている
✕本種と異なり襞が傷つけると変色するのではなく変色しない
✕本種より担子胞子のサイズが大きい
✕本種と異なり担子胞子が非デキストリノイド~弱デキストリノイドではなく顕著なデキストリノイドである
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
NEW(新種)
Lepiota sirupa
T. Bau & X.Y. Zhou
語源…シロップの(傘鱗片の色から)
📍中国吉林省樺甸市紅石国家森林公園 42.83504, 127.13356地図で開く ↗
比較 (1)
↗
○中国に分布する
○傘に帯黄橙色~橙褐色の小鱗片を有する
○襞が傷ついても変色しない
○担子胞子が中型
○傘表皮が毛状被である
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種より縁シスチジアが短い
✕本種より縁シスチジアの幅が広い
✕本種と異なり縁シスチジアが円筒形〜狭棍棒形ではなく棍棒形〜広棍棒形
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
REC(中国新産種)
Lepiota grangei↗
(Eyre) Kühner
ススケクリイロカラカサタケ
比較 (2)
↗
○中国に分布する
○傘鱗片が帯緑褐色
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりドイツにおける分布が知られていない
✕本種と異なり柄下部表面に密な暗褐色点状の小鱗片を伴う
✕本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
✕本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○中国、ドイツに分布する
○傘鱗片が帯緑褐色
○ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
✕本種より担子胞子のサイズが小さい
✕本種と異なり傘表皮の末端細胞に隔壁を有するのではなく欠く
✕ITS+nrLSU+rpb2+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
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