2015年1月21日 (仮訳)広義のPluteus glaucotinctusの系統分類:複数の大陸に分布する種複合体 Menolli, N. Jr. et al., 2014. Taxonomy and phylogeny of Pluteus glaucotinctus sensu lato (Agaricales, Basidiomycota), a multicontinental species complex. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.188.2.2/0 [Accessed January 21, 2015]. 【R3-01485】2015/01/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Pluteus glaucotinctus種複合体の形態学的検討および分子系統解析を行った。 コンゴ民主共和国産のP. glaucotinctusのホロタイプ標本を再検討し、ITS領域の塩基配列を決定した。 スペイン、ブラジル、インド、コンゴ民主共和国からそれぞれ1種ずつ、計4新種を記載した。 Spain, Guipúzcoa, Donostia/San Sebastián (新種) Pluteus izurun P. Arrill. & Justo 語源…ドノスティア/サン・セバスティアン(採集地)の古名より 【よく似た種との区別】 Pluteus meridionalis 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスペインではなくブラジルに分布する 本種と異なり柄の基部が顕著に青緑色を帯びるという特徴を欠く 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形、稀に類球形ではなく広楕円形~長楕円形 本種と異なり側シスチジアの頂部が丸いのではなく截断状または頂部または側面に小さな突起を有する 本種より傘表皮の要素が短い ITS+EF1-α、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus glaucotinctus 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスペインではなくコンゴ民主共和国に分布する 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり縁シスチジアが無色ではなく僅かに有色 本種と異なり縁シスチジア頂部に突起を欠く 本種より傘表皮の要素が顕著に短い ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus padanilus 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスペインではなくインドに分布する 本種と異なり側シスチジアの頂部が丸いのではなく偽頭状~截断状または不明瞭な短い突起を頂部に2-3個有する 本種と異なり側シスチジア頂部に色素結晶を伴うことがある 本種と異なり側シスチジアに隔壁を有することがある 本種と異なり子実層托実質の菌糸にクランプを有する ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus thoenii 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスペインではなくコンゴ民主共和国に分布する 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形、稀に類球形ではなく主に類球形 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種より縁シスチジアが長い ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Brazil, São Paulo, São Paulo, Parque Estadual das Fontes do Ipiranga (新種) Pluteus meridionalis Menolli & Capelari 語源…南の(ブラジル南東部に分布し、種複合体の構成種で最も南に分布することから) 【よく似た種との区別】 Pluteus izurun 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくスペインに分布する 本種と異なり柄の基部が顕著に青緑色を帯びる 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~長楕円形ではなく広楕円形~楕円形、稀に類球形 本種と異なり側シスチジアの頂部が截断状または頂部または側面に小さな突起を有するのではなく丸い 本種より傘表皮の要素が長い ITS+EF1-α、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus glaucotinctus 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくコンゴ民主共和国に分布する 本種と異なり側シスチジアの頂部または側面に突起を有することがない 本種と異なり縁シスチジアの頂部に乳頭突起を欠く 本種より傘表皮の要素が短い ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus padanilus 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくインドに分布する 本種と異なり柄の基部が顕著な青緑色を帯びる 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり側シスチジアの頂部に色素結晶を伴うことがある 本種と異なり縁シスチジアの頂部に色素結晶を伴うことがある 本種と異なり子実層托実質の菌糸にクランプを有する ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus thoenii 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくコンゴ民主共和国に分布する 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~長楕円形ではなく主に類球形 本種と側シスチジアの頂部の形状が異なる 本種より縁シスチジアが長い 本種と縁シスチジアの頂部の形状が異なる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される India, Kerala, Trivandrum District, Enikkara (新種) Pluteus padanilus Justo & C.K. Pradeep 語源…「青い脚の」を意味するサンスクリット語より(柄の基部の色から) 【よく似た種との区別】 Pluteus izurun 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくスペインに分布する 本種と異なり側シスチジアの頂部が偽頭状~截断状または不明瞭な短い突起を頂部に2-3個有するのではなく丸い 本種と異なり側シスチジア頂部に色素結晶を伴わない 本種と異なり側シスチジアに隔壁を有することがない 本種と異なり子実層托実質の菌糸にクランプを有することがない ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus glaucotinctus 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくコンゴ民主共和国に分布する 本種と異なり側シスチジアの頂部に2-3つの不明瞭な短い突起を有するのではなく大多数は丸い 本種と異なり縁シスチジアが無色ではなく帯褐色の色素を含むことがある 本種と異なり縁シスチジアの頂部に短い突起を有するのではなく大多数は丸い 本種と異なり子実層托実質の菌糸にクランプを欠く ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus thoenii 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくコンゴ民主共和国に分布する 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形ではなく大多数は類球形 本種より縁シスチジアが長い 本種と異なり子実層托実質の菌糸にクランプを欠く ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus meridionalis 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくブラジルに分布する 本種と異なり柄の基部が顕著な青緑色を帯びるという特徴を欠く 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり側シスチジアの頂部に色素結晶を伴わない 本種と異なり縁シスチジアの頂部に色素結晶を伴わない 本種と異なり子実層托実質の菌糸にクランプを欠く ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Democratic Republic of the Congo, Haut-Katanga, Kipopo (新種) Pluteus thoenii Menolli & Minnis 語源…採集者のDaniel Thoen氏に献名 【よく似た種との区別】 Pluteus glaucotinctus 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる コンゴ民主共和国に分布する ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子の大多数が類球形という特徴を欠く 本種より縁シスチジアが短い ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus padanilus 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコンゴ民主共和国ではなくインドに分布する 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が大多数は類球形ではなく広楕円形~楕円形 本種より縁シスチジアが短い 本種と異なり子実層托実質の菌糸にクランプを有する ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus meridionalis 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコンゴ民主共和国ではなくブラジルに分布する 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が主に類球形ではなく広楕円形~長楕円形 本種と側シスチジアの頂部の形状が異なる 本種より縁シスチジアが短い 本種と縁シスチジアの頂部の形状が異なる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus izurun 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコンゴ民主共和国ではなくスペインに分布する 本種と異なり担子胞子が主に類球形ではなく広楕円形~楕円形で稀に類球形 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種より縁シスチジアが短い ITS+EF1-α、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Pluteus glaucotinctus E. Horak 【よく似た種との区別】 Pluteus izurun 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコンゴ民主共和国ではなくスペインに分布する 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり縁シスチジアが僅かに有色ではなく無色 本種と異なり縁シスチジア頂部に突起を有する 本種より傘表皮の要素が顕著に長い ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus meridionalis 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコンゴ民主共和国ではなくブラジルに分布する 本種と異なり側シスチジアの頂部または側面に突起を有する 本種と異なり縁シスチジアの頂部に乳頭突起を有する 本種より傘表皮の要素が長い ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus padanilus 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコンゴ民主共和国ではなくインドに分布する 本種と異なり側シスチジアの頂部が大多数は丸いのではなく2-3つの不明瞭な短い突起を有する 本種と異なり縁シスチジアが帯褐色の色素を含むことがあるのではなく無色 本種と異なり縁シスチジアの頂部が大多数は丸いのではなく短い突起を有する 本種と異なり子実層托実質の菌糸にクランプを有する ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pluteus thoenii 同じPluteus glaucotinctus種複合体に含まれる コンゴ民主共和国に分布する ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子の大多数が類球形 本種より縁シスチジアが長い ITS+EF1-α、ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される