2015年11月15日 (仮訳)主に熱帯に分布する室内および土壌由来の種を包含するコウジカビ属の新節Petersoniiの分類 Jurjević, Ž. et al., 2015, Taxonomy of Aspergillus section Petersonii sect. nov. encompassing indoor and soil-borne species with predominant tropical distribution. Plant Systematics and Evolution. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s00606-015-1248-4 [Accessed November 14, 2015]. 【R3-02380】2015/11/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Circumdati亜属においてAspergillus arenariusなど3種が強く支持されるクレードを形成することを示し、新節Petersoniiを提唱した。 また、トリニダード・トバゴにおいて分離されたA. asclerogenusおよびA. petersoniiの2種を新種記載し本節に含めた。 A. arenariusをA. peyroneliiのシノニムとし、RobustiおよびTanneriの2新節を提唱した。 Trinidad and Tobago, Tunapuna (新種) Aspergillus asclerogenus Ž. Jurjević & Hubka 語源…菌核を欠く 【よく似た種との区別】 Aspergillus arenarioides CYA、MEA37°Cで生育不能 benA+caM+RPB2、benA、caM、RPB2、およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりCYA、MEA培地で菌核を形成する benA+caM+RPB2、benA、caM、RPB2、およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trinidad and Tobago, Macoya (新種) Aspergillus petersonii Ž. Jurjević & Hubka 語源…コウジカビ属の分類に貢献したStephen W. Peterson氏に献名 【よく似た種との区別】 Aspergillus arenarioides CYAおよびMEA培地で菌核を豊富に形成する CYA、MEA37°Cで生育不能 benA+caM+RPB2、benA、caM、RPB2、およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種よりMEA培地における頂嚢のサイズが小さい 本種と異なりMEA35°Cで生育可能 benA+caM+RPB2、benA、caM、RPB2、およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Aspergillus arenarioides Visagie, Hirooka & Samson 【よく似た種との区別】 Aspergillus petersonii CYAおよびMEA培地で菌核を豊富に形成する CYA、MEA37°Cで生育不能 benA+caM+RPB2、benA、caM、RPB2、およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種よりMEA培地における頂嚢のサイズが大きい 本種と異なりMEA35°Cで生育不能 benA+caM+RPB2、benA、caM、RPB2、およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus asclerogenus CYA、MEA37°Cで生育不能 benA+caM+RPB2、benA、caM、RPB2、およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりCYA、MEA培地で菌核を形成しない benA+caM+RPB2、benA、caM、RPB2、およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Somalia, near Goluin (その他掲載種) Aspergillus peyronelii Sappa ※本種のエピタイプおよびレクトタイプ標本を指定した。