2023年4月28日 (仮訳)Buellia epigaeaグループの分類:中国産の1新種および2新産種の解明 Ai, M. et al., 2022. Taxonomy of Buellia epigaea-group (Caliciales, Caliciaceae), revealing a new species and two new records from China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/83939/ [Accessed April 28, 2023] 【R3-10552】2023/4/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チベットで採集された地衣の一種を検討し、Buellia alpinaとして新種記載したほか、B. elegansおよびB. epigaeaを中国新産種として報告した。 分子系統解析の結果からB. epigaeaグループが単系統群ではなく、異なる2つのクレードに属することが明らかになった。 B. epigaeaグループの検索表を作成した。 中国チベット自治区ラサ市納木錯自然保護区 (新種) Buellia alpina Xin Y. Wang & Li S. Wang 語源…高山の 【よく似た種との区別】 Buellia asterella 子嚢が4胞子性 地衣成分としてアトラノリンを含む 本種と異なり地衣体の輪郭が明瞭でない 本種と異なり地衣体葉縁に長く明瞭な裂片を有するという特徴を欠く 本種と異なり地衣体表面に小粒状ではなく微細な粉霜を伴う 本種と異なり子器に白色粉霜を豊富に伴うという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子がCallispora型ではなくBuellia型である 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸、スチクチン酸を含む Buellia lobata 子嚢が4胞子性 地衣成分としてアトラノリンを含む 本種と異なり地衣体の輪郭が明瞭でない 本種と異なり地衣体葉縁に長く明瞭な裂片を有するという特徴を欠く 本種と異なり地衣体表面に小粒状ではなく微細な粉霜を伴う 本種と異なり子器に白色粉霜を豊富に伴うという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子がCallispora型ではなくBuellia型である 本種と異なり地衣成分としてツリンギオンを含む Buellia elegans 中国に分布する 地衣体の輪郭が明瞭である 地衣体葉縁に長く明瞭な裂片を有する ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード2に含まれる) 本種と異なりアフガニスタン、ヨーロッパ、北米における分布が知られている 本種と異なり地衣体が線形裂片状でない 本種と異なり地衣体表面に豊富な粉霜を伴うという特徴を欠く 本種と異なり裂片表面に豊富な粉霜を伴うという特徴を欠く 本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく8胞子性 本種と異なり子嚢胞子がCallispora型でない ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Buellia zoharyi 地衣体の輪郭が明瞭である 地衣体葉縁に長く明瞭な裂片を有する ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード2に含まれる) 本種と異なり地衣体が線形裂片状でない 本種と異なり地衣体表面に豊富な粉霜を伴うという特徴を欠く 本種と異なり裂片表面に豊富な粉霜を伴うという特徴を欠く 本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく8胞子性 本種と異なり子嚢胞子がCallispora型でない ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (中国新産種) Buellia elegans Poelt 【よく似た種との区別】 Buellia alpina 中国に分布する 地衣体の輪郭が明瞭である 地衣体葉縁に長く明瞭な裂片を有する ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード2に含まれる) 本種と異なりアフガニスタン、ヨーロッパ、北米における分布が知られていない 本種と異なり地衣体が線形裂片状である 本種と異なり地衣体表面に豊富な粉霜を伴う 本種と異なり裂片表面に豊富な粉霜を伴う 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4胞子性 本種と異なり子嚢胞子がCallispora型である ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Buellia zoharyi 地衣体の輪郭が明瞭である 地衣体葉縁に長く明瞭な裂片を有する 子嚢が8胞子性 ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード2に含まれる) 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子表面が小皺状ではなく微細な窩状 ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (中国新産種) Buellia epigaea (Hoffm.) Tuck. 【よく似た種との区別】 Buellia dijiana 地衣体の輪郭が明瞭でない ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) 本種と異なり地衣体が痂状ではなく痂状~小粒状鱗片状 本種と異なり地衣成分を欠くのではなく有する(アルトテリン) ITSおよびITS+nrLSU+mtSSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される