2024年8月12日 (仮訳)Oligoporus hibernicus複合種の分類、および新種O. parvus Renvall, P. 2005. Taxonomy of the Oligoporus hibernicus complex (Basidiomycota), with the new species O. parvus. Karstenia. Available at: https://karstenia.fi/taxonomy-of-the-oligoporus-hibernicus-complex-basidiomycota-with-the-new-species-o-parvus/ [Accessed August 12, 2024] 【R3-11969】2024/8/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Oligoporus hibernicus複合種の分類を再検討した。 ヨーロッパ産の本複合種に形態的に非常に類似した4種を認め、そのうち北西ヨーロッパで誤ってO. hibernicusとされてきた1種をO. parvusとして新種記載した。 また、O. perdelicatusをフィンランドからヨーロッパ新産種として報告した。 Finland, Kainuu, Suomussalmi, Hossa, Moilasenvaara (新種) Oligoporus parvus Renvall 語源…小さな(子実体のサイズから) 【よく似た種との区別】 Oligoporus simanii 本種と異なり子実体がしばしば狭い傘を形成するのではなくほとんどの場合背着生 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が狭ソーセージ形でいくぶん一様に屈曲する 本種よりシスチジアの幅がやや狭い 本種よりシスチジアが厚壁である 本種と異なり実質菌糸がより密に錯綜し屈曲する Oligoporus perdelicatus 子実体がしばしば狭い傘状 本種より高湿度の環境に発生する傾向がある 本種と異なり子実体が老成するとしばしば帯灰色になるのではなくほとんどの場合白色~クリーム色のままである 本種と異なり傘が非常に柔らかいのではなくより密で乾燥するととより脆く崩れやすくなる 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が狭ソーセージ形でいくぶん一様に屈曲する 本種と異なり子実層シスチジアが稀ではなく通常豊富で容易に観察される Oligoporus hibernicus フィンランドに分布する 同じマツ科植物を宿主とする 形態的に類似している(この種に誤同定されてきた) 孔口がかなり大型 本種と異なりほとんどの場合老齢林または極相に近いマツ林ではなく広範な生息環境に生息する 本種と異なりほとんどの場合ヨーロッパアカマツではなく主にトウヒ属に発生する 本種と異なり子実体がしばしば狭い傘を形成するのではなく背着生 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子がしばしば嘴状突起の直上が屈曲するもののその他はかなり直線状なのではなくほとんどの場合僅かに一様に屈曲している (その他掲載種) Oligoporus hibernicus (Berkeley & Broome) Gilbertson & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Oligoporus parvus フィンランドに分布する 同じマツ科植物を宿主とする 形態的に類似している(本種に誤同定されてきた) 孔口がかなり大型 本種と異なり広範な生息環境ではなくほとんどの場合老齢林または極相に近いマツ林に生息する 本種と異なり主にトウヒ属ではなくほとんどの場合ヨーロッパアカマツに発生する 本種と異なり子実体が背着生ではなくしばしば狭い傘を形成する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子がほとんどの場合僅かに一様に屈曲しているのではなくしばしば嘴状突起の直上が屈曲するもののその他はかなり直線状である Oligoporus perdelicatus 本種と異なり子実体が背着生ではなくしばしば狭い傘を形成する 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が狭ソーセージ形でいくぶん一様に屈曲する (ヨーロッパ、フィンランド新産種) Oligoporus perdelicatus (Murrill) Gilbertson & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Oligoporus parvus 子実体がしばしば狭い傘状 本種より低湿度の環境に発生する傾向がある 本種と異なり子実体が老成してもほとんどの場合白色~クリーム色のままではなくしばしば帯灰色になる 本種と異なり傘がより密で乾燥するとより脆く崩れやすくなるのではなく非常に柔らかい 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が狭ソーセージ形でいくぶん一様に屈曲するという特徴を欠く 本種と異なり子実層シスチジアが通常豊富で容易に観察されるのではなく稀 Oligoporus hibernicus 本種と異なり子実体がしばしば狭い傘を形成するのではなく背着生 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が狭ソーセージ形でいくぶん一様に屈曲するという特徴を欠く Oligoporus simanii 担子胞子が狭ソーセージ形でいくぶん一様に屈曲する 本種より担子胞子のサイズがやや小さい 本種よりシスチジアの幅がやや狭い 本種よりシスチジアが厚壁である 本種と異なり実質菌糸がより密に錯綜し屈曲する Postia minuta 本種と異なり落葉樹に生じる 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なりシスチジアを欠く 本種と異なり菌糸がしばしば厚壁である (その他掲載種) Oligoporus simanii (Pilát ex Pilát) Bernicchia 【よく似た種との区別】 Oligoporus parvus 本種と異なり子実体がほとんどの場合背着生ではなくしばしば狭い傘を形成する 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が狭ソーセージ形でいくぶん一様に屈曲するという特徴を欠く 本種よりシスチジアの幅がやや広い 本種よりシスチジアが薄壁である 本種と異なり実質菌糸がより密に錯綜し屈曲するという特徴を欠く Oligoporus perdelicatus 担子胞子が狭ソーセージ形でいくぶん一様に屈曲する 本種より担子胞子のサイズがやや大きい 本種よりシスチジアの幅がやや広い 本種よりシスチジアが薄壁である 本種と異なり実質菌糸がより密に錯綜し屈曲するという特徴を欠く Postia venata 担子胞子の形態がほぼ同一である 本種と異なり子実体が顕著な傘状 本種と異なり子実体表面が毛状で美しい帯青色~帯黒色の脈をあらわす