(仮訳)新組み合わせT. chlamydosporumおよび新種T. cornutumに対する新属Tectobasidium
Spirin, V., Malysheva, V. & Nilsson, RH. 2024. Tectobasidium (incertae sedis, Basidiomycota), a new genus for T. chlamydosporum, comb. nov., and T. cornutum, sp. nov. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/s11557-024-02015-6.pdf [Accessed December 21, 2024] 【R3-12361】2024/12/21投稿

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3行まとめ

Achroomyces chlamydosporusに対して新属Tectobasidiumを提唱した。
また、ノルウェーで採集された菌をT. cornutumとして新種記載し、宿主のMyxarium populinumをスウェーデン新産種として報告した。
両種は他の担子菌の子実体内で発達し、シアノフィリックで厚壁の特有の厚壁胞子を形成することなどで特徴づけられたが、クロボキン亜門における分類学的位置は未確定であった。
Norway, Buskerud, Lier, Stokkerinden

(新種)

Tectobasidium cornutum Spirin & Malysheva
語源…(属名)覆われた担子器(担子器の成熟後の壁厚から)/(種小名)角形の(厚壁胞子の形状から)
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【よく似た種との区別】
Tectobasidium chlamydosporum
ノルウェーに分布する
他の菌類の子実体内に生育する
子実体を形成しない
厚壁胞子が厚壁である
厚壁胞子がシアノフィリックである
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子が長い
本種と異なり厚壁胞子の突起が2-6個で鋭いのではなく2-3個で鈍頭
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Tectobasidium chlamydosporum (P. Roberts) Spirin & Malysheva
旧名:Achroomyces chlamydosporus P. Roberts
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【よく似た種との区別】
Tectobasidium cornutum
ノルウェーに分布する
他の菌類の子実体内に生育する
子実体を形成しない
厚壁胞子が厚壁である
厚壁胞子がシアノフィリックである
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子が短い
本種と異なり厚壁胞子の突起が2-3個で鈍頭なのではなく2-6個で鋭い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(スウェーデン新産種)

Myxarium populinum (P. Karsten) V. Spirin & V. Malysheva
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