2024年9月6日 (仮訳)タイ北部産の新種、Termitomyces flavus Tang, S-M. et al. 2024. Termitomyces flavus sp. nov. (Lyophyllaceae, Agaricales), a New Species from Northern Thailand. Chiang Mai Journal of Science. Available at: https://epg.science.cmu.ac.th/ejournal/journal-detail.php?id=11838 [Accessed September 6, 2024] 【R3-12043】2024/9/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンマイ県の熱帯雨林で採集された菌を検討し、Termitomyces flavusとして新種記載した。 本種は子実体が大型で傘と柄が黄色、柄基部が塊茎状、担子胞子が広楕円形~楕円形であることなどで特徴づけられた。 本種は系統的に近縁な種とは子実体のサイズや傘の色、子実層シスチジアの形状などが異なっていた。 Thailand, Chiang Mai Province, Mae Taeng District, Pa Pae Subdistrict, Pha Daeng village (新種) Termitomyces flavus S.M. Tang & S.H. Li 語源…黄色の(傘と柄の色から) 【よく似た種との区別】 Termitomyces upsilocystidiatus アジアに分布する 柄基部が塊茎状 ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく中国などに分布する 本種と異なり傘が帯褐橙色~帯褐色でではなく帯褐灰色 本種と異なり柄表面が平滑 本種と異なり縁シスチジアが長楕円形、棍棒形、狭小嚢形~小嚢形ではなくY字形、”merely gibbose”、または三角形 ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Termitomyces bulborhizus アジアに分布する 柄基部が塊茎状 ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく中国などに分布する 本種と異なり子実体が中型 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり側シスチジアが長楕円形、棍棒形、狭小嚢形~小嚢形ではなく棍棒形~洋梨形 本種と異なり縁シスチジアが長楕円形、棍棒形、狭小嚢形~小嚢形ではなく棍棒形~洋梨形 ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Termitomyces gilvus 東南アジアに分布する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくマレーシアなどに分布する 本種と異なり傘が帯褐橙色~帯褐色で縁部にかけて色が変わらないのではなく中央部が帯褐橙色~暗褐色、縁部にかけて帯褐黄色~橙白色 本種と異なり側シスチジアが長楕円形、棍棒形、狭小嚢形~小嚢形ではなく棍棒形~洋梨形 本種と異なり縁シスチジアが長楕円形、棍棒形、狭小嚢形~小嚢形ではなく棍棒形~洋梨形 ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される