2014年3月13日 (仮訳)始新世の琥珀および現代のナギモドキ属樹木の樹脂から見出されたアナモルフ属Monotosporella Sadowski, E., et al., 2012. The anamorphic genus Monotosporella (Ascomycota) from Eocene amber and from modern Agathis resin. Fungal biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614612001419 [Accessed March 13, 2014]. 【R3-00499】2014/03/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インドの始新世の琥珀の内部に見出された、ハナゴケ型の地衣と思われる基質に発生していた菌を、Monotosporella doerfeltiiとして新種記載した。 本種はフンタマカビ綱菌類の化石としては2番目の記録であり、目レベルでは初の記録となった(サヴォリエラ目またはケートスフェリア目) また、ニューカレドニアの樹脂表面から見出された菌をMonotosporella setosaと同定し、樹脂を基質とする本属菌として初めて報告した。 Tarkeshwar Lignite Mine of Gujarat State, western India (新種) Monotosporella doerfeltii Sadowski, Beimforde, Gube et A. R. Schmidt 語源…琥珀中の菌類を研究したHeinrich Dörfeltに献名 【よく似た種との区別】 Ascotaiwania mitriformis 分生子柄が短く、長さの範囲が重なる 分生子に1-3隔壁を持つ 本種と異なり地衣ではなく材に発生する 本種より分生子柄の基部の幅が広い 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が洋梨形ではなく卵形~倒卵形 本種と異なりテレオモルフが知られている Ascotaiwania sawada 分生子柄が本属菌としては比較的短い 本種と異なり地衣ではなく材に発生する 本種より分生子柄が短い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が洋梨形ではなく卵形~倒卵形 本種と異なり分生子が1-3隔壁ではなく1-4隔壁 本種と異なりテレオモルフが知られている Monotosporella clavata 分生子柄が短く、長さの範囲が重なる 分生子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり地衣ではなく葉柄に発生する 本種と異なり分生子が洋梨形ではなく棍棒形 本種と異なり分生子が1-3隔壁ではなく4-6隔壁 Monotosporella rhizoidea 分生子柄が短く、長さの範囲が重なる 分生子に2隔壁を持つ 本種と異なり分生子形成細胞に裂けたような膨らみを持つことがある 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が洋梨形ではなく洋独楽形~倒卵形 Monotosporella setosa 分生子柄が先細りになる 分生子が洋梨形 分生子に1-3隔壁を持つ 本種と異なり地衣ではなく材や樹脂に発生する 本種と異なり分生子柄が非常に長い 本種より分生子のサイズが大きい Monotosporella setosa var. macrospora 本種と異なり地衣ではなく材に発生する 本種と異なり分生子柄が非常に長い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が洋梨形ではなく倒卵形~倒洋梨形 Monotosporella palmicola 本種と異なりインドではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり地衣ではなく葉柄に発生する 本種より分生子柄が長い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が洋梨形ではなく棍棒形 本種と異なり分生子が1-3隔壁ではなく4-6(-7)隔壁 Monotosporella sphaerica 本種と異なりインドではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり地衣ではなく葉柄に発生する 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の基部の幅が広い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が洋梨形ではなく球形~広楕円形 本種と異なり分生子が1-3隔壁ではなく3-4隔壁 Dactylella microaquatica 分生子柄が短く、長さの範囲が重なる 本種と異なり地衣ではなく葉に発生する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が洋梨形ではなく卵形 本種と異なり分生子が1-3隔壁ではなく1隔壁 (その他掲載種) Monotosporella setosa (Berk. & M.A. Curtis) S. Hughes 【よく似た種との区別】 Monotosporella rhizoidea 材に発生する 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子に2隔壁を持つ 本種より分生子柄がずっと短い 本種より分生子柄基部の幅が狭い 本種と異なり分生子形成細胞に裂けたような膨らみを持つ(ただし持たないものも報告されている) 本種と異なり分生子が洋梨形~倒卵形ではなく倒洋梨形~倒卵形 Monotosporella clavata 本種と異なり材ではなく葉柄に発生する 本種より分生子柄が短い 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が洋梨形~倒卵形ではなく棍棒形 本種と異なり分生子が2隔壁ではなく4-6隔壁 Monotosporella sphaerica 分生子柄の長さの範囲が重なる 分生子柄が先細りになる 本種と異なり材ではなく葉柄に発生する 本種より分生子柄の基部の幅が広い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が洋梨形~倒卵形ではなく球形~広楕円形 本種と異なり分生子が2隔壁ではなく3-4隔壁 Monotosporella palmicola 分生子柄の長さの範囲が重なる 分生子柄が先細りになる 本種と異なり材ではなく葉柄に発生する 本種より分生子柄の幅が狭い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が洋梨形~倒卵形ではなく棍棒形 本種と異なり分生子が2隔壁ではなく4-6(-7)隔壁 Dactylella microaquatica 本種と異なり材ではなく葉に発生する 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が洋梨形~倒卵形ではなく卵形 本種と異なり分生子が2隔壁ではなく1隔壁 Ascotaiwania mitriformis 分生子に2隔壁を持つ 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が洋梨形~倒卵形ではなく卵形~倒卵形 本種と異なりテレオモルフが知られている