2016年1月11日 (仮訳)Colletotrichum gigasporum種複合体 Liu, F. et al., 2014. The Colletotrichum gigasporum species complex. Persoonia. … Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4312939/ [Accessed January 11, 2016]. 【R3-02552】2016/01/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 複数遺伝子および単一遺伝子に基づく分子系統解析の結果、Colletotrichum gigasporum種複合体に7種を認めた。 そのうちC. arxii、C. magnisporumなど5種を新種記載した。 また、C. thailandicumをC. gigasporumのシノニムとした。 Germany, Berlin (新種) Colletotrichum arxii F. Liu, L. Cai, Crous & Damm 語源…Josef Adolf von Arx氏に献名 【よく似た種との区別】 Colletotrichum macrosporum 同じラン科植物を宿主とする 本種と異なりドイツではなくブラジルなどに分布する 本種より分生子の幅が広い Colletotrichum orchidearum ドイツに分布する 本種より分生子が顕著に短い Colletotrichum cinctum 同じPaphiopedilum属植物を宿主とする 本種と異なりドイツではなく米国などに分布する 本種と異なりOncidium属およびMaxillaria属植物が宿主として知られている 本種より分生子のサイズが顕著に小さい Colletotrichum stanhopeae 同じラン科植物を宿主とする 本種と異なりドイツではなくブラジルなどに分布する 本種と異なりPaphiopedilum属ではなくStanhopea属植物などを宿主とする 本種より分生子のサイズが顕著に小さい Colletotrichum vanillae 本種と異なりドイツではなくイタリアなどに分布する 本種と異なりPaphiopedilum属ではなくバニラ属植物などを宿主とする 本種より分生子のサイズが顕著に小さい Colletotrichum lujae 本種と異なりドイツではなくベルギーなどに分布する 本種より分生子のサイズが顕著に小さい Colletotrichum magnisporum 同じC. gigasporum種複合体に含まれる ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが大きい ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(計40塩基の差異) 本種と異なりGAPDH遺伝子に174bpの長い挿入配列を欠く (新種) Colletotrichum magnisporum F. Liu, L. Cai, Crous & Damm 語源…大きな胞子の ※本種のタイプ標本の採集地などは不明である。 【よく似た種との区別】 Colletotrichum arxii 同じC. gigasporum種複合体に含まれる ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが小さい ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(計40塩基の差異) 本種と異なりGAPDH遺伝子に174bpの長い挿入配列を有する Colletotrichum radicis ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが比較的小さい 本種と異なり分生子が直線状ではなく僅かに屈曲するものが多い ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 台湾 (新種) Colletotrichum pseudomajus F. Liu, L. Cai, Crous & Damm 語源…偽のGlomerella major 【よく似た種との区別】 Colletotrichum camelliae 同じチャノキを宿主とする 本種と異なり台湾ではなくスリランカなどに分布する 本種より分生子のサイズが顕著に小さい Glomerella cingulata f. camelliae 同じツバキ属植物を宿主とする 本種と異なりC. gloeosporioides種複合体に含まれる 本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい 本種より分生子のサイズがずっと小さい Glomerella major 同じチャノキを宿主とする 本種と異なり台湾ではなくインドなどに分布する 本種と異なり子嚢胞子がいくぶん尖った先端の三日月形ではなく先端が鈍頭~類尖形の楕円形 本種と異なり側糸を欠く Costa Rica, La Selva (新種) Colletotrichum radicis F. Liu, L. Cai, Crous & Damm 語源…根の(宿主の根から分離されたことから) 【よく似た種との区別】 Colletotrichum magnisporum ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが比較的大きい 本種と異なり分生子が僅かに屈曲するものが多いのではなく直線状 ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Vietnam, Lam Dong Province, Dalat (新種) Colletotrichum vietnamense F. Liu, L. Cai, Crous & Damm 語源…ベトナム産の 【よく似た種との区別】 Colletotrichum asianum 本種と異なりC. gloeosporioides種複合体に含まれる 本種より分生子のサイズがずっと小さい Colletotrichum fructicola 本種と異なりC. gloeosporioides種複合体に含まれる 本種より分生子のサイズがずっと小さい Colletotrichum kahawae 本種と異なりC. gloeosporioides種複合体に含まれる 本種より分生子のサイズがずっと小さい Colletotrichum queenslandicum 本種と異なりC. gloeosporioides種複合体に含まれる 本種より分生子のサイズがずっと小さい Colletotrichum siamense 本種と異なりC. gloeosporioides種複合体に含まれる 本種より分生子のサイズがずっと小さい Colletotrichum acutatum 本種と異なりC. acutatum種複合体に含まれる 本種と異なりコーヒーノキ属ではなくパパイヤ属植物などを宿主とする 本種と異なりベトナムではなくオーストラリアなどに分布する 本種より分生子のサイズがずっと小さい ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum costaricense 本種と異なりC. acutatum種複合体に含まれる 本種より分生子のサイズがずっと小さい Colletotrichum walleri 本種と異なりC. acutatum種複合体に含まれる 本種より分生子のサイズがずっと小さい Colletotrichum coffeanum 同じコーヒーノキ属植物を宿主とする 本種と異なり分生子柄が無色~褐色ではなく無色 本種より分生子のサイズがずっと小さい 本種と異なり分生子が円筒形で末端が丸く、時に僅かに屈曲するのではなく長楕円形で末端が丸く、しばしば屈曲する 本種より剛毛が短い 本種と異なり剛毛の隔壁数が1-3または1-7ではなく1-2 Colletotrichum coffeophilum 同じコーヒーノキ属植物を宿主とする 分生子が無色 本種より分生子のサイズがずっと小さい 本種と異なり分生子が円筒形で末端が丸く、時に僅かに屈曲するのではなく楕円形 本種より剛毛が短い 本種と異なり剛毛に隔壁を欠く Colletotrichum incarnatum 同じコーヒーノキ属植物を宿主とする 本種より分生子のサイズがずっと小さい 本種より剛毛が短い 本種と異なり剛毛が褐色~暗褐色ではなく暗褐色 Colletotrichum gigasporum 同じC. gigasporum種複合体に含まれる ベトナムに分布する 同じコーヒーノキ属植物を宿主とする ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Colletotrichum gigasporum E.F. Rakotoniriana & F. Munaut 【よく似た種との区別】 Colletotrichum taiwanense 子嚢胞子のサイズが類似している 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数がほとんどの場合3で老成すると6-8隔壁までを有することがある 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく成熟すると1-5隔壁を有することがある Colletotrichum incarnatum 本種より分生子のサイズが小さい Colletotrichum vietnamense 同じC. gigasporum種複合体に含まれる ベトナムに分布する 同じコーヒーノキ属植物を宿主とする ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびACT+CHS-1+GAPDH+ITS+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される