2020年11月10日 (仮訳)Cantharocybe属の初のITSによる系統解析、およびバングラデシュ新産種C. virosa Iqbal Hosen, M. et al., 2020. The first ITS phylogeny of the genus Cantharocybe (Agaricales, Hygrophoraceae) with a new record of C. virosa from Bangladesh. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/articles.php?id=9859 [Accessed November 10, 2020] 【R3-07856】2020/11/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Cantharocybe属を対象に、バングラデシュ新産種のC. virosaを含めた分子系統解析を実施した。 2種のITS領域にこれまで知られていなかった大きなイントロンを見出し、それには系統学的な有益性が示唆された。 本属菌3種の検索表を掲載した。 (バングラデシュ新産種) Cantharocybe virosa (Manim. & K.B. Vrinda) T.K.A. Kumar 【よく似た種との区別】 Cantharocybe gruberi 縁シスチジアが徳利形 ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりバングラデシュおよびインドではなく北米西部およびスペインに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体が黄褐灰色~帯灰褐色ではなく黄色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形または稀に類球形なのではなく楕円形、長楕円形~円筒形 ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cantharocybe brunneovelutina 熱帯域に分布する ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりバングラデシュおよびインドではなくベリーズに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘が暗褐色 本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形または稀に類球形なのではなく楕円形、長楕円形~円筒形 本種と異なり縁シスチジアが頂部に付属物を伴う担子器に類似している ITS、nrLSU、ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される