2022年6月30日 (仮訳)新種Tricholomopsis scabraを含むニュージーランド産Tricholomopsis属菌 Cooper, JA. & Park, D-C. 2016. The fungal genus Tricholomopsis (Agaricales) in New Zealand, including Tricholomopsis scabra sp. nov. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.288.1.7 [Accessed June 30, 2022] 【R3-09648】2022/6/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ニュージーランド産Tricholomopsis属菌を再検討し、T. rutilansとしてマツ植林地から記録されたものがほとんどT. ornaticepsであったことを示した。 一方、ニュージーランドにおけるT. rutilansの分布は確認されなかった。 また、傘表面が顕著な粗面であることなどで特徴づけられたT. scabraを新種記載した。 New Zealand, North Island, Katikati, Aongatete (新種) Tricholomopsis scabra J.A. Cooper 語源…粗面の(傘の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Tricholomopsis ornaticeps ニュージーランドに分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりKunzea属およびギョリュウバイ属の森林ではなくブナ科森林や外来針葉樹の植林地に発生する 本種と異なり傘鱗片が主に帯赤褐色なのではなく濃紫色 本種ほど傘表面が密な粗面でない 本種より担子胞子のQ値が大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tricholomopsis rutilans(サマツモドキ) 傘が帯赤褐色 本種と異なりニュージーランドではなくヨーロッパ、北米、北アフリカなどに分布する 本種と生息環境が異なる 本種より子実体の丈が高い 本種ほど傘表面が密な粗面でない 本種と異なり担子胞子が楕円形 本種より縁シスチジアのサイズがずっと大きい (その他掲載種) Tricholomopsis ornaticeps (G. Stevenson) E. Horak 【よく似た種との区別】 Tricholomopsis scabra ニュージーランドに分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブナ科森林や外来針葉樹の植林地ではなくKunzea属およびギョリュウバイ属の森林に発生する 本種と異なり傘鱗片が濃紫色なのではなく主に帯赤褐色 本種ほど傘表面が密な粗面である 本種より担子胞子のQ値が小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tricholomopsis rutilans(サマツモドキ) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくヨーロッパ、北米、北アフリカなどに分布する 本種と異なり傘が濃紫色 本種と異なり担子胞子が楕円形 本種と異なりシスチジアが大型である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Tricholomopsis rutilans (Schaeffer) Singer サマツモドキ 【よく似た種との区別】 Tricholomopsis scabra 傘が帯赤褐色 本種と異なりヨーロッパ、北米、北アフリカなどではなくニュージーランドに分布する 本種と生息環境が異なる 本種より子実体の丈が低い 本種より傘表面が密な粗面である 本種と異なり担子胞子が楕円形でない 本種より縁シスチジアのサイズがずっと小さい Tricholomopsis ornaticeps ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヨーロッパ、北米、北アフリカなどではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり傘が濃紫色でない 本種と異なり担子胞子が楕円形でない 本種と異なりシスチジアが大型であるという特徴を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される