2022年4月12日 (仮訳)Parasola属:系統分類および3新種の記載 Szarkándi, JG. et al., 2017. The genus Parasola: phylogeny and the description of three new species. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00275514.2017.1386526 [Accessed April 12, 2022] 【R3-09409】2022/4/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Parasola crataegi、P. ochracea、およびP. plicatilis-similisの3新種を記載した。 これらの新種はそれぞれドイツ・ハンガリー、ノルウェー・スウェーデン、スウェーデン・スロバキアから報告された。 Parasola属菌の検索表を掲載した。 Germany, Schleswig-Holstein, Lübeck-Travemünde, Dummersdorfer Ufer (新種) Parasola crataegi Schmidt-Stohn 語源…サンザシ属の 【よく似た種との区別】 Parasola kuehneri 形態的に類似している(当初この種に同定され、混同されてきた可能性もある) 担子胞子が小型 側シスチジアを有する スクレロシスチジアを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり手入れの行き届いていない草地ではなく森林および登山道沿いの灌木の茂みにおいて裸地の鉱質塩基性土壌などに生息する 本種より傘の最大直径が大きい 本種より傘が灰褐色、帯灰色~帯灰白色ではなくより顕著な暗色の赤褐色~暗褐色である 本種より担子胞子の平均長が長い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola lactea 側シスチジアを有する スクレロシスチジアを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズがずっと大きい 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Norway, Nord-Trøndelag, Steinkjer, Skrattåsen (新種) Parasola ochracea L. Nagy, Szarkándi & Dima 語源…黄褐色の 【よく似た種との区別】 Parasola schroeteri 生息環境が共通している 担子胞子の形状が共通している スクレロシスチジアを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体が暗色 本種と異なり側シスチジアを有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola misera 生息環境が共通している 担子胞子の形状が共通している 側シスチジアを欠く スクレロシスチジアを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズがずっと小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parasola cuniculorum 生息環境が共通している 担子胞子の形状が共通している 側シスチジアを欠く スクレロシスチジアを欠く 本種より子実体のサイズがずっと小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい Sweden, Öland, Mörbylanga parish, Södra Barspunkten (新種) Parasola plicatilis-similis L. Nagy, Szarkándi & Dima 語源…Parasola plicatilis類似の 【よく似た種との区別】 Parasola plicatilis(ヒメヒガサヒトヨタケ) 側シスチジアを有する スクレロシスチジアを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子がほとんどの場合広楕円形なのではなくほとんどの場合楕円形または六角形 本種より担子胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり側シスチジアが幅狭い瓶形ではなくほとんどの場合小嚢状楕円形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される