2015年5月14日 (仮訳)中国雲南省産のPhaeosaccardinula属菌:2新種の記載 Yang, H. et al., 2014. The Genus Phaeosaccardinula (Chaetothyriales) from Yunnan, China, Introducing Two New Species. Chiang Mai Journal of Science. …. Available at: http://it.science.cmu.ac.th/ejournal/dl.php?journal_id=5121 [Accessed May 13, 2015]. 【R3-01822】2015/05/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省で採集されたすす病菌様の葉面菌を検討し、Phaeosaccardinula multiseptataおよびP. dendrocalamiの2新種を記載した。 前者はビワモドキ属植物を宿主とし、分子系統解析ではP. ficusとクラスターを形成した一方、後者はマチク属およびヒメツバキ属植物を宿主としていた。 P. dendrocalamiのマチク属由来の菌株とヒメツバキ属由来の菌株はともに雲南省産であるが、RPB2に13塩基の差異があり、別種の可能性も考えられた。 中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州景洪市 (新種) Phaeosaccardinula multiseptata H. Yang & K.D. Hyde 語源…多隔壁の(子嚢胞子の隔壁から) 【よく似た種との区別】 Phaeosaccardinula ficus ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくタイに分布する 本種と異なりビワモドキ属ではなくイチジク属植物を宿主とする 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が淡褐色でない 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横9-12、縦7-11ではなく横7-8、縦6-8 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITSに4塩基、nrLSUに6塩基の差異) 本種とEF1-αの塩基配列が異なる(1塩基) 中国雲南省臨滄市 (新種) Phaeosaccardinula dendrocalami H. Yang & K.D. Hyde 語源…マチク属の 【よく似た種との区別】 Phaeosaccardinula ficus ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくタイに分布する 本種と異なりマチク属およびヒメツバキ属ではなくイチジク属植物を宿主とする 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢果の殻壁が薄い 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり菌糸体が暗褐色~黒色ではなくより淡色の帯褐色~淡褐色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeosaccardinula dictyospora 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく淡褐色 本種より子嚢胞子の横隔壁の数が多い