2020年9月12日 (仮訳)仏領ギアナおよび西インド諸島産Resinicium属菌:形態および分子の調査によって明らかになった新種Resinicium grandisporum Gruhn, G. et al., 2017. The genus Resinicium in French Guiana and the West Indies: a morphological and molecular survey, revealing Resinicium grandisporum sp. nov. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://bioone.org/journals/Cryptogamie-Mycologie/volume-38/issue-4/v38.iss4.2017.469/The-Genus-Resinicium-in-French-Guiana-and-the-West-Indies/10.7872/crym/v38.iss4.2017.469.short [Accessed September 12, 2020] 【R3-07680】2020/9/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 仏領ギアナおよびマルティニーク産のResinicium属菌の標本を検討し、R. grandisporumを新種記載した。 本種は担子胞子が大型で、僅かにデキストリノイドであり、多数の星形結晶シスチジアおよび有柄の排出シスチジアを有し、菌糸にクランプを常に有することなどで特徴づけられた。 その他に2種について検討し、Resinicium属菌の検索表を改訂した。 France, French Guiana, Saül, B. Diadema trail (新種) Resinicium grandisporum G. Gruhn, S. Dumez & E. Schimann 語源…大きな胞子の 【よく似た種との区別】 Resinicium bicolor(ハリタケモドキ) 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 排出シスチジアを豊富に有する 菌糸にクランプを頻繁に有する 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹に生じる 本種と異なり仏領ギアナおよびマルティニークではなく北半球に分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より排出シスチジアの膨大部の幅がずっと広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Resinicium saccharicola 仏領ギアナ、マルティニークに分布する 本種と異なり赤道ギニアにおける分布が知られている 本種と異なりタケおよびヤシに発生する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なりシスチジオールを有する 本種と異なり菌糸にクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Resinicium mutabile Nakasone 【よく似た種との区別】 Resinicium monticola 菌糸にクランプを頻繁に有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じMutabileクレードに含まれる) 本種と異なり子実体が褐色ではなく白色~黄色 本種と異なり子実体表面が刺状ではなく瘤状~乳頭状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Resinicium saccharicola (Burt) Nakasone 【よく似た種との区別】 Resinicium grandisporum 仏領ギアナ、マルティニークに分布する 本種と異なり赤道ギニアにおける分布が知られていない 本種と異なりタケおよびヤシに発生するという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なりシスチジオールを有する 本種と異なり菌糸にクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Resinicium aculeatum 赤道ギニアに分布する 菌糸にクランプを欠く 担子胞子のサイズが異なる 本種と担子胞子の形状が異なる 本種と異なり排出シスチジアの膨大部がKOH下で平滑ではなく微細な類いが栗状