2017年8月21日 (仮訳)マダガスカルおよびマスカリン諸島産のSetulipes属菌、およびその他のアフリカ産分類群を含む検索表 Antonín, V. & Buyck, B., 2007. The genus Setulipes (Marasmiaceae) in Madagascar and the Mascarenes, including a key to other African taxa. Mycological Research. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0953756207001426 [Accessed August 20, 2017]. 【R3-04318】2017/08/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ マダガスカルからSetulipes funaliformisおよびS. moreauiの2新種、加えてS. cf. hakgalensisを報告した。 また、モーリシャスから新種S. mauritiensisを記載した。 これらの種と他のアフリカ産分類群を含む本属菌の検索表を掲載した。 Madagascar, Fénérive-Est (新種) Setulipes funaliformis Antonín & Buyck 語源…Marasmius funalisの形の 【よく似た種との区別】 Marasmius funalis(ケナワタケ) 担子器が2胞子性 菌糸にクランプを欠く 本種と異なりマダガスカルではなく日本などに分布する 本種と異なりスギの枝に生じる 本種より担子胞子が僅かに短い 本種より担子胞子の幅が僅かに広い 本種と異なり柄シスチジアが非常に長い Marasmius atlanticus 担子器が2胞子性 菌糸にクランプを欠く 本種と異なりマダガスカルではなく米国フロリダ州などに分布する 本種と異なりQuercus laurifoliaの葉に生じる 本種と異なり傘が帯赤褐色で縁部にかけて淡色なのではなく中央部が帯赤褐色、縁部にかけて白色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より柄シスチジアが短い Marasmius defibulatus 担子器が2胞子性 菌糸にクランプを欠く 本種と異なりマダガスカルではなくスリナムなどに分布する 本種と異なりヤシの葉に生じる 本種と異なり傘が帯赤褐色で縁部にかけて淡色なのではなく淡い類白色 本種と異なり柄表面が肉眼的には無毛 本種より担子胞子が僅かに短い 本種より担子胞子の幅が僅かに広い 本種と異なり柄シスチジアが非常に長い 本種より柄シスチジアが厚壁 Setulipes afibulatus 子実体が基質から直接生じる 襞の感覚がかなり疎 本種と異なりマダガスカルではなくブルンジ、コンゴ民主共和国、マラウィなどに分布する 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が帯赤褐色で縁部にかけて淡色になるのではなく淡べージュ色で縁部にかけて淡色 本種より担子器のサイズが大きい 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種より縁シスチジアのサイズが大きい 本種より柄シスチジアの幅が狭い Mauritius, Black River, Piton de la Petite Rivière Noire (新種) Setulipes mauritiensis Antonín & Hauskn. 語源…モーリシャス産の Madagascar, Central Plateau, near Arivonimamo (新種) Setulipes moreaui Antonín & Buyck 語源…菌学者のPierre-Arthur Moreau氏に献名 【よく似た種との区別】 Marasmius polylepidis 柄表面が無毛 菌糸にクランプを有する 本種と異なりモーリシャスではなくボリビアおよびベネズエラなどに分布する 本種より担子器のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい Marasmius cyrillidis 柄表面が無毛 菌糸にクランプを有する 本種と異なりモーリシャスではなくジャマイカなどに分布する 本種と異なり傘が帯赤褐色ではなく類白黄褐色~淡い”leather brown” 本種より担子器のサイズが僅かに小さい 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり縁シスチジアがしばしば叉状分岐する Marasmius congolensis 柄が直線状 菌糸に常にクランプを有する 本種と異なりマダガスカルではなくコンゴ民主共和国などに分布する 本種と異なり傘が帯赤褐色ではなくさび色~淡褐色 本種と異なり柄が傘と同色の帯赤褐色ではなくさび色~淡褐色で時に傘より暗色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形、楕円状紡錘形ではなく紡錘状棍棒形 本種と異なり柄シスチジアを有する (マダガスカル新産種) Setulipes hakgalensis (Petch) Antonín ※アブストでは”cf.”としている