2018年4月27日 (仮訳)ポーランド産のXanthoparmelia pullaグループ地衣形成性菌類 Szczepańska, K. & Kossowska, M. 2014. The lichen-forming fungi of the Xanthoparmelia pulla group (Parmeliaceae, Ascomycota) in Poland. Acta Societatis Botanicorum Poloniae. Available at: https://pbsociety.org.pl/journals/index.php/asbp/article/view/asbp.2014.004 [Accessed: April, 27 2018]. 【R3-05072】2018/4/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポーランド産のXanthoparmelia pullaグループの地衣の収蔵標本を検討し、従来報告されていた4種の存在を確かめた。 従来最も絶滅が危惧されていたX. verruculiferaが最も頻繁に見出された一方、X. loxodesの採集地が予想以上に少なかった。 X. pullaが最も稀産種であり、絶滅危惧種であると考えられた。 (その他掲載種) Xanthoparmelia delisei (Duby) O. Blanco, A. Crespo, Elix, D. Hawksw. & Lumbsch 【よく似た種との区別】 Xanthoparmelia pulla ポーランドに分布する 形態的にほぼ同一である(誤同定の例がある) 地衣成分としてペルラトリン酸、ジロホール酸などを含むことがある 本種と異なり地衣体が帯黄色~灰褐色ではなくより暗色の褐色 本種より裂片の幅が狭い 本種より裂片が厚い 本種より裂片の白斑が顕著である 本種と異なり髄層がKC+橙色~赤色ではなくKC+桃赤色~赤色 本種と地衣成分の種類が異なる Xanthoparmelia loxodes ポーランドに分布する 形態的に類似している(裂芽のない若い、あるいは発達不良の標本では識別不能であり、同種との考えもある) 地衣成分が同一 本種と異なり裂芽を生じることがある (その他掲載種) Xanthoparmelia loxodes (Nyl.) O. Blanco, A. Crespo, Elix, D. Hawksw. & Lumbsch 【よく似た種との区別】 Xanthoparmelia verruculifera ポーランドに分布する 形態的に類似している(しばしば誤同定される) 裂芽を有する 地衣成分としてステノスポル酸、ペルラトリン酸などを含む 本種より地衣体のサイズが小さい 本種より地衣体が濃色 本種より裂片の幅が狭い 本種より裂片が薄い 本種ほど裂芽がパスチュール状でない 本種と異なり髄層がKC+橙色~赤色ではなく桃色で消失性 本種と地衣成分の種類が異なる Xanthoparmelia delisei ポーランドに分布する 形態的に類似している(裂芽のない若い、あるいは発達不良の標本では識別不能であり、同種との考えもある) 地衣成分が同一 本種と異なり裂芽を生じることがない Melanelixia fuliginosa(トゲオリーブゴケモドキ) 形態的に類似している(誤同定の例がある) 本種と異なり地衣体表面に顕著な光沢がある 本種と異なり裂芽が微細な円筒形 本種と異なり髄層がC+赤色 Melanelia disjuncta(クズレタカネゴケ) 形態的に類似している(誤同定の例がある) 本種より地衣体が一般的に小さい 本種と異なり粉芽塊を有する 本種と異なり皮層上部が硝酸に反応しない (その他掲載種) Xanthoparmelia pulla (Ach.) O. Blanco, A. Crespo, Elix, D. Hawksw. & Lumbsch 【よく似た種との区別】 Xanthoparmelia delisei ポーランドに分布する 形態的にほぼ同一である(誤同定の例がある) 地衣成分としてペルラトリン酸、ジロホール酸などを含むことがある 本種と異なり地衣体がより暗色の褐色ではなく帯黄色~灰褐色 本種より裂片の幅が広い 本種より裂片が薄い 本種ほど裂片の白斑が顕著でない 本種と異なり髄層がKC+桃赤色~赤色ではなくKC+橙色~赤色 本種と地衣成分の種類が異なる Xanthoparmelia perrugata 中欧に分布する 地衣成分としてステノルポル酸などを含む 本種と異なりポーランドにおける分布が知られていない 本種より地衣体上面が顕著な皴状 本種と地衣体の地衣成分の種類が僅かに異なる (その他掲載種) Xanthoparmelia verruculifera (Nyl.) O. Blanco, A. Crespo, Elix, D. Hawksw. & Lumbsch 【よく似た種との区別】 Xanthoparmelia loxodes ポーランドに分布する 形態的に類似している(しばしば誤同定される) 裂芽を有する 地衣成分としてステノスポル酸、ペルラトリン酸などを含む 本種より地衣体のサイズが大きい 本種より地衣体が淡色 本種より裂片の幅が広い 本種より裂片が厚い 本種より裂芽がパスチュール状である 本種と異なり髄層がKC+桃色で消失性ではなく橙色~赤色 本種と地衣成分の種類が異なる Xanthoparmelia pulla ポーランドに分布する 形態的に類似している(裂芽のない若い、あるいは発達不良の標本では識別不能の可能性がある) 地衣成分が非常に類似している 本種と異なり裂芽を欠く Xanthoparmelia perrugata 形態的に類似している(裂芽のない若い、あるいは発達不良の標本では識別不能の可能性がある) 地衣成分が非常に類似している 本種と異なり裂芽を欠く Melanelia disjuncta(クズレタカネゴケ) 形態的に類似している(誤同定の可能性がある) 本種と異なり皮層上部が硝酸に反応しない 本種と地衣体の地衣成分の種類が異なる Melanelixia fuliginosa(トゲオリーブゴケモドキ) 形態的に類似している(誤同定の可能性がある) 本種と異なり皮層上部が硝酸に反応しない 本種と地衣体の地衣成分の種類が異なる