エクアドル、ガラパゴス諸島産の地衣類の属、Cryptothecia、Herpothallon、およびHelminthocarpon

Bungartz, F., Dután-Patiño, VL. & Elix, JA., 2013. The lichen genera Cryptothecia, Herpothallon and Helminthocarpon (Arthoniales) in the Galapagos Islands, Ecuador. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282913000522 [Accessed March 31, 2015].
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3行まとめ
  1. ガラパゴス諸島産Cryptothecia属およびHerpothallon属地衣の全種を再検討し、検索表を掲載した。
  2. Cryptotheciaの3種中2種、Herpothallon属の7種中2種を本論文で新種記載した。
  3. H. rubrocinctum以外の全種はガラパゴス諸島およびエクアドルにおける新産種として報告された。
掲載種 (11)
NEW(新種)
Cryptothecia darwiniana
Bungartz & Elix
語源…ダーウィンの(明記されていないが、ガラパゴス諸島と関わりの深いCharles Darwinに献名?)
📍Ecuador, Galapagos Islands, Isla Floreana, Ladera N del Cerro Ventanas 1°16'12 S, 90°25'49 W地図で開く ↗
比較 (3)
↗
○地衣成分としてリケキサントンを含む
○UV陽性(鮮黄色~橙色)
✕本種と異なりガラパゴス諸島ではなくインドに分布する
✕本種より子嚢形成領域が通常小さい
✕本種より子嚢胞子のサイズが僅かに小さい
✕本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸を含まない
↗
○地衣成分としてリケキサントンを含む
○UV陽性(鮮黄色~橙色)
✕本種と異なりガラパゴス諸島ではなくブラジルに分布する
✕本種より子嚢形成領域が通常小さい
✕本種と異なり子嚢が無柄
✕本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい
✕本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸を含まない
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○同一の生息環境に生じることがある
○子嚢形成領域の形態が類似している
○子嚢胞子が大型
○子嚢胞子が石垣状で隔壁が屈曲する
○子嚢胞子が薄壁
○子嚢胞子がKI陰性
✕本種より子器がよく発達する
✕本種と異なり地衣体に皮層を有する
✕本種と異なり髄層がI+深青色ではなくI陰性
NEW(新種)
Cryptothecia galapagoana
Bungartz & Elix
語源…ガラパゴスの
📍Ecuador, Galapagos Islands, Isla Pinzón, along the trail going up from Playa Escondida, SW-slope of the top 0°36'36 S, 90°40'11 W地図で開く ↗
比較 (3)
↗
○形態的に類似している(初めこの種に同定された)
○地衣体がP+黄色
○子嚢胞子の形態が類似している
✕本種と形態的に異なる
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○地衣体に光沢がない
○地衣体がUV陰性
✕本種と異なり地衣体表面が密に粗い偽裂芽の粒に覆われるのではなく綿毛状のパスチュールや点に覆われる
✕本種と異なり偽裂芽を欠く
✕本種と異なり地衣体がC陰性ではなくC+鮮赤色
✕本種と異なり地衣体がP+黄色ではなくP陰性
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○子嚢形成領域の形態が類似している
○子嚢胞子が大型
○子嚢胞子が石垣状で隔壁が屈曲する
○子嚢胞子が薄壁
○子嚢胞子がKI陰性
✕本種より子器がよく発達する
✕本種と異なり地衣体に皮層を有する
✕本種と異なり髄層がI+深青色ではなくI陰性
NEW(新種)
Herpothallon hyposticticum↗
Bungartz & Elix
語源…ヒポスチクチン(酸)の
📍Ecuador, Galapagos Islands, Isla Santa Cruz, near the CDRS field-weather station below the summit of Cerro Crocker 0°38'35 S, 90°19'42 W地図で開く ↗
比較 (2)
↗
○地衣体の形態が一見非常に類似している
✕本種と異なり偽裂芽が粒状~円筒形で疎らに分枝するのではなく盤状
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○地衣体が薄い
✕地衣体が緩いクモの巣状ではなく緩いクモの巣状~密で詰まる
✕本種と異なり初生菌糸体が白色ではなく顕著な褐色
✕本種と異なり髄層の一部が弱いI+青色ではなく全体がI陰性
✕本種と異なり地衣成分としてヒポスチクチン酸およびヒポサラジン酸ではなくコンフルエンチン酸を含む
NEW(新種)
Herpothallon saxorum
Bungartz & Elix
語源…岩の
📍Ecuador, Galapagos Islands, Isla Santiago, along the trail from the caseta in La Central to La Bomba (at the coast), cliff c. 2.5 km NE of the caseta 0°13'41 S, 90°44'10 W地図で開く ↗
比較 (2)
↗
○形態的に非常に類似している
○粗い粒状の偽裂芽を有する
✕本種と異なり岩上生ではなく樹皮生
✕本種と異なり地衣体がK+黄色ではなくK陰性
✕本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸、brialmontin 1、brialmontin 2を含まない
✕本種と異なり地衣成分としてペルラトリン酸を含む
↗
○地衣成分が類似している
✕本種と異なり岩上生ではなく樹皮生
✕本種より地衣体がずっと小さい
✕本種より地衣体が厚い
✕本種と異なり地衣体が綿状
✕本種より偽裂芽が平滑
REC(エクアドル、ガラパゴス諸島新産種)
Cryptothecia striata↗
G. Thor
比較 (2)
↗
○条線があまり顕著でない地衣体の形態が類似している(誤同定された例がある)
○地衣成分としてジロホール酸を含む
✕本種と異なり粉芽を有する
✕本種と異なり地衣体がC+鮮赤色ではなくC陰性
✕本種と異なりUV陰性ではなくUV陽性(白色)
✕本種と異なり子嚢が1(-2)胞子性ではなく6-8胞子性
✕本種と異なり地衣体にジロホール酸を含まない(粉芽のみ)
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○地衣体に光沢がない
○地衣体がUV陰性
✕本種と異なり地衣体表面が綿毛状のパスチュールや点に覆われるのではなく密に粗い偽裂芽の粒に覆われる
✕本種と異なり偽裂芽を有する
✕本種と異なり地衣体がC+鮮赤色ではなくC陰性
✕本種と異なり地衣体がP陰性ではなくP+黄色
REC(エクアドル、ガラパゴス諸島新産種)
Helminthocarpon leprevostii↗
Fée
比較 (3)
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○子嚢形成領域の形態が類似している
○子嚢胞子が大型
○子嚢胞子が石垣状で隔壁が屈曲する
○子嚢胞子が薄壁
○子嚢胞子がKI陰性
✕本種ほど子器がよく発達しない
✕本種と異なり地衣体に皮層を有さない
✕本種と異なり髄層がI陰性ではなくI+深青色
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○子嚢形成領域の形態が類似している
○子嚢胞子が大型
○子嚢胞子が石垣状で隔壁が屈曲する
○子嚢胞子が薄壁
○子嚢胞子がKI陰性
✕本種ほど子器がよく発達しない
✕本種と異なり地衣体に皮層を有さない
✕本種と異なり髄層がI陰性ではなくI+深青色
↗
○リレラの顕微鏡的形質が類似している
○子嚢の形態が非常に類似している
REC(エクアドル、ガラパゴス諸島新産種)
Herpothallon confluenticum↗
Aptroot & Lücking
比較 (1)
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○地衣体が薄い
✕地衣体が緩いクモの巣状~密で詰まるのではなく緩いクモの巣状
✕本種と異なり初生菌糸体が顕著な褐色ではなく白色
✕本種と異なり髄層全体がI陰性ではなく髄層の一部が弱いI+青色
✕本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸ではなくヒポスチクチン酸およびヒポサラジン酸を含む
REC(エクアドル、ガラパゴス諸島新産種)
Herpothallon echinatum↗
Aptroot, Lücking & Will-Wolf
REC(エクアドル、ガラパゴス諸島新産種)
Herpothallon granulare↗
(Sipman) Aptroot & Lücking
比較 (1)
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○形態的に非常に類似している
○粗い粒状の偽裂芽を有する
✕本種と異なり樹皮生ではなく岩上生である
✕本種と異なり地衣体がK陰性ではなくK+黄色
✕本種と異なり地衣体がP陰性ではなくP+黄色
✕本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸、brialmontin 1、brialmontin 2を含む
✕本種と異なり地衣成分としてペルラトリン酸を含まない
その他掲載種(その他掲載種)
Herpothallon rubrocinctum↗
(Ehrenb.) Aptroot, Lücking & G. Thor
比較 (1)
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○K+紫色の色素を含む
✕本種と異なり地衣体が淡い帯緑灰色ではなく淡い帯灰色~帯緑白色
✕本種と異なり初生菌糸体が明るい臙脂色ではなく地衣体と同色または顕著なさび赤色
✕本種と異なり偽裂芽に粉子器を含むことがある
REC(エクアドル、ガラパゴス諸島新産種)
Herpothallon rubroechinatum↗
Frisch & G. Thor
比較 (1)
↗
○ガラパゴス諸島に分布する
○K+紫色の色素を含む
✕本種と異なり地衣体が淡い帯灰色~帯緑白色ではなく淡い帯緑灰色
✕本種と異なり初生菌糸体が地衣体と同色または顕著なさび赤色ではなく明るい臙脂色
✕本種と異なり偽裂芽に粉子器を含まない
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生息環境