2015年11月6日 (仮訳)ポーランド産ツメゴケ属地衣 (1):P. multipunctaおよびP. ophthalmiza Oset, M. & Kukwa, M., 2010. The lichen genus Pertusaria in Poland I. P. multipuncta and P. ophthalmiza. Acta Mycologica. Available at: http://agro.icm.edu.pl/agro/element/bwmeta1.element.dl-catalog-f59866ac-6787-4f79-ba6d-d6119dfdc80e [Accessed November 6, 2015]. 【R3-02355】2015/11/06投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポーランドから形態的に互いに類似した2種の地衣、Pertusaria multipunctaおよびP. ophthalmizaを報告した。 ポーランド産のP. multipunctaと同定された標本をTLCのデータを含めて再検討したところ、正しい同定は1点のみで、残りは全てP. ophthalmizaであった。 ポーランドにおけるP. ophthalmizaの報告はKukwa et al. (2008) 以来となった。 (その他掲載種) Pertusaria multipunctata (Turner) Nyl. 【よく似た種との区別】 Pertusaria ophthalmiza ポーランドに分布する 形態的に類似している(肉眼的にはほぼ識別不能であり、誤同定される例がある) 子器が粉芽様小粒に覆われて粉芽塊のようになる 本種よりヨーロッパにおける分布が広い 本種より子器盤の幅が狭い 本種と異なり果托がいくぶん全縁なのではなく不規則かつ円鋸歯状 本種より地衣体の疣のサイズが小さい 本種と異なりPD+橙赤色ではなくPD陰性 本種と異なり地衣成分としてフィソド酸およびプロトセトラル酸を含まない 本種と異なり地衣成分として脂肪酸類を含む Pertusaria albescens 本種と異なり通常不稔である 本種と異なり子器を含む粉芽からなる塊ではなく真の粉芽塊を形成する 本種と異なり地衣成分として脂肪酸類を含む Pertusaria amara 地衣成分としてプロトセトラル酸を含むことがある 本種と異なり通常不稔である 本種と異なり子器を含む粉芽からなる塊ではなく真の粉芽塊を形成する 本種と異なり地衣成分として”picrolichenic acid”を含む (その他掲載種) Pertusaria ophthalmiza (Nyl.) Nyl 【よく似た種との区別】 Pertusaria multipunctata ポーランドに分布する 形態的に類似している(肉眼的にはほぼ識別不能であり、誤同定される例がある) 子器が粉芽様小粒に覆われて粉芽塊のようになる 本種よりヨーロッパにおける分布が狭い 本種より子器盤の幅が広い 本種と異なり果托が不規則かつ円鋸歯状なのではなくいくぶん全縁 本種より地衣体の疣のサイズが大きい 本種と異なりPD陰性ではなくPD+橙赤色 本種と異なり地衣成分として脂肪酸類を含まない 本種と異なり地衣成分としてフィソド酸およびプロトセトラル酸を含む Pertusaria albescens 形態的に類似している(誤同定のおそれがある) 地衣成分として脂肪酸類を含む 本種と異なり子器を含む粉芽からなる塊ではなく真の粉芽塊を形成する Ochrolechia turneri 粉芽の形態が類似している 本種と異なりC陰性ではなくC+黄色 本種と異なり地衣成分として”variolaric acid”を含む