2015年12月10日 (仮訳)西インド諸島産の地衣類の属、ウロコイボゴケ属 Timdal, E., 2011. The lichen genus Phyllopsora (Ramalinaceae) in the West Indies. Bibliotheca Lichenologica. Available at: http://nhm2.uio.no/lichens/pdf/R33487.pdf [Accessed December 10, 2015]. 【R3-02457】2015/12/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 西インド諸島においてウロコイボゴケ属地衣を調査し、34種を認めた。 Phyllopsora hispaniolaeなど4新種を記載し、P. cognataなど2種の新組み合わせを提唱した。 また、P. byssisedaなど3種を西インド諸島新産種として報告し、2種の非合法名を改めて記載し、数種の地衣成分を本属において初めて報告した。 Dominican Republic, Prov. Independencia, Sierra de Baoruco, Charco de la Paloma, 48.4 km S of Puerto Escondito (新種) Phyllopsora hispaniolae Timdal 語源…イスパニョーラ(島)の 【よく似た種との区別】 Phyllopsora buettneri 西インド諸島に分布する 本種より小鱗片のサイズが大きい 本種と異なり小鱗片に粉霜を伴う 本種より裂片の幅が広い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分として常にゼオリンを含む Phyllopsora africana 地衣成分の組み合わせが同一 本種と異なりドミニカ共和国ではなく旧熱帯に分布する 本種と異なり裂片の幅が広い 本種と異なり裂芽を有する 本種と異なり地衣体下面が無毛 Phyllopsora teretiuscula 西インド諸島に分布する 地衣成分の組み合わせが同一(アルゴプシンおよびクロロフィロプソリンでゼオリンを含まない) 本種より小鱗片が密に分布する 本種と異なり小鱗片が珊瑚状 本種と異なり小鱗片の先端が粗い粉状ではなく無毛~微粉状 本種と異なり地衣成分としてノルアルゴプシンを含む Jamaica, Parish of Portland or St. Thomas, summit of Blue Mountain Peak (新種) Phyllopsora imshaugii Timdal 【よく似た種との区別】 Phyllopsora cinchonarum 西インド諸島に分布する 裂芽を有する 初生菌糸が白色 子器に少なくとも幼時顕著な縁取りを有する 子実下層が暗褐色 本種より小鱗片のサイズが大きい 本種より上皮層が厚い 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子が桿形~針形 本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含む 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含まない Cuba, Pinar del Río, Reserva de la Biosfera Sierra del Rosario, N of and near lake ‘La Palma’ (新種) Phyllopsora teretiuscula Timdal 【よく似た種との区別】 Phyllopsora hispaniolae 西インド諸島に分布する 地衣成分の組み合わせが同一(アルゴプシンおよびクロロフィロプソリンでゼオリンを含まない) 本種ほど小鱗片が密に分布しない 本種と異なり小鱗片が珊瑚状でない 本種と異なり小鱗片の先端が無毛~微粉状ではなく粗い粉状 本種と異なり地衣成分としてノルアルゴプシンを含む Phyllopsora furfuracea 西インド諸島に分布する 本種と異なり裂芽を有する 本種より小区画のサイズが小さい 本種より小鱗片が薄い 本種と異なり小鱗片が完全には円柱形でないという特徴を欠く 本種より子実下層が濃色 本種と地衣成分が異なる Phyllopsora tobagensis 西インド諸島に分布する 本種と異なり裂芽を有する 本種より小区画のサイズが小さい 本種より小鱗片が薄い 本種と異なり小鱗片が完全には円柱形でないという特徴を欠く 本種より子実下層が濃色 本種と地衣成分が異なる Trinidad & Tobago, Tobago, Parish of St. Paul, along Roxborough – Parlatuvier Road (新種) Phyllopsora tobagensis Timdal 【よく似た種との区別】 Phyllopsora furfuracea 西インド諸島に分布する 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が針形ではなく狭楕円形 本種と異なり”hyperlatolic acid”、ペルラトル酸、および”superlatolic acid”を含むのではなく地衣成分を含まないか”furfuraceic acid”を含む Phyllopsora dolichospora 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 本種と異なりトリニダード・トバゴではなく旧熱帯に分布する 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が針形ではなく桿形 本種と異なり地衣成分として”hyperlatolic acid”、ペルラトル酸、および”superlatolic acid”を含むのではなく”methyl furfuraceiate”、”methyl homofurfuraceiate”、および”furfuraceic acid”を含む Phyllopsora foliatella 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 本種と異なりトリニダード・トバゴではなく旧熱帯に分布する 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり地衣成分を含まない Phyllopsora homosekikaica 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 本種と異なりトリニダード・トバゴではなく旧熱帯に分布する 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が針形ではなく狭楕円形 本種と異なり地衣成分として”hyperlatolic acid”、ペルラトル酸、および”superlatolic acid”を含むのではなく”homosekikaic acid”および”hyperhomosekikaic acid”を含む Phyllopsora methoxymicareica 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 本種と異なりトリニダード・トバゴではなく旧熱帯に分布する 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が針形ではなく楕円形 本種と異なり地衣成分として”hyperlatolic acid”、ペルラトル酸、および”superlatolic acid”を含むのではなく”methoxymicareic acid”および”hydroxymicareic acid”を含む Phyllopsora teretiuscula 西インド諸島に分布する 本種と異なり裂芽を欠く 本種より小区画のサイズが大きい 本種より小鱗片が厚い 本種と異なり小鱗片が完全には円柱形でない 本種より子実下層が淡色 本種と地衣成分が異なる (その他掲載種) Phyllopsora breviuscula (Nyl.) Müll. Arg. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora parvifolia 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(この種の変種とされたことがある) 本種より小鱗片のサイズが小さい 本種より小鱗片が平ら 本種と異なり地衣体の中央部で裂片の縁にフィリディアを有する Phyllopsora microphyllina 西インド諸島に分布する 本種より小鱗片のサイズが小さい 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく針形 Phyllopsora minor 西インド諸島に分布する 小鱗片がほとんどの場合固着する 地衣体にフィリディアを欠く 地衣成分を含まない 本種より小鱗片のサイズが小さい Phyllopsora byssiseda 西インド諸島に分布する 本種と異なり初生菌糸が帯赤褐色ではなく白色 本種と異なり裂芽を有する 本種と異なり地衣体に地衣成分を含まないのではなく少量のアトラノリンを含む Phyllopsora microsperma 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 小鱗片がほとんどの場合固着する 地衣体にフィリディアを欠く 本種より小鱗片のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく楕円形 (ハイチ、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora buettneri (Müll. Arg.) Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora hispaniolae 西インド諸島に分布する 本種より小鱗片のサイズが小さい 本種と異なり小鱗片に粉霜を伴わない 本種より裂片の幅が狭い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分として常にゼオリンを含むという特徴を欠く (その他掲載種) Phyllopsora byssiseda (Nyl. ex Hue) Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora breviuscula 西インド諸島に分布する 本種と異なり初生菌糸が白色ではなく帯赤褐色 本種と異なり裂芽を欠く 本種と異なり地衣体に少量のアトラノリンを含むのではなく地衣成分を含まない (その他掲載種) Phyllopsora canoumbrina (Vain.) Brako 【よく似た種との区別】 Phyllopsora furfuracea 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(同種の可能性がある) 子嚢胞子が楕円形 本種と異なり子実下層が帯黄褐色ではなく帯赤褐色 本種より子嚢胞子が長い (トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora chlorophaea (Müll. Arg.) Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora longiuscula 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(不稔の場合に混同のおそれがある) 本種と異なり地衣体が主に斜上する小鱗片と僅かな細長い小区画からなるのではなく、主に等径の小区画と散在する斜上する小鱗片からなる 本種と子器の色が異なる 本種と子実下層の色が異なる 本種と子嚢胞子のサイズが異なる (セントルシア新産種) Phyllopsora chodatinica Elix 【よく似た種との区別】 Phyllopsora porphyromelaena 西インド諸島に分布する 本種と異なり地衣成分としてキサントン類を含むという特徴を欠く (トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora cinchonarum (Fée) Timdal 【よく似た種との区別】 Phyllopsora imshaugii 西インド諸島に分布する 裂芽を有する 初生菌糸が白色 子器に少なくとも幼時顕著な縁取りを有する 子実下層が暗褐色 本種より小鱗片のサイズが小さい 本種より上皮層が薄い 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子が桿形~針形でない 本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含まない (新組み合わせ) Phyllopsora cognata (Nyl.) Timdal 旧名:Lecidea cognata Nyl.およびPsorella cognata (Nyl.) Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora pertexta 西インド諸島に分布する 栄養生殖の散布体を欠く 子嚢胞子が針形 本種と異なり子器が帯黄褐色ではなく帯赤褐色 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含まない (ドミニカ共和国、ハイチ、ジャマイカ新産種) Phyllopsora confusa Swinscow & Krog 【よく似た種との区別】 Phyllopsora longiuscula 西インド諸島に分布する 小鱗片がほとんどの場合斜上する 地衣体にフィリディアを欠く 子実下層がK陰性 本種と異なり地衣体が固着する小区画と斜上する小鱗片からなるのではなく斜上する小鱗片のみからなる 本種と異なり初生菌糸が厚いのではなく薄いかまたは厚い 本種と異なり初生菌糸が帯赤褐色ではなく白色~帯赤褐色 (その他掲載種) Phyllopsora corallina (Eschw.) Müll. Arg. サンゴウロコイボゴケ 【よく似た種との区別】 Phyllopsora intermediella 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣成分を欠く 本種と異なり小鱗片が主に斜上し重生するのではなく強く固着するか時に僅かに斜上する 本種と異なり小鱗片が暗色の緑色~帯褐緑色ではなく淡緑色 本種ほど小鱗片が細長くない 本種より初生菌糸が厚い 本種と異なり初生菌糸がしばしば白色ではなく帯赤褐色 本種と異なり裂芽が常に円筒形ではなく円筒形で部分的に扁平、時に分枝する Phyllopsora glaucella 西インド諸島に分布する 本種より小鱗片のサイズが一般に大きい 本種より小鱗片が固着する 本種より初生菌糸が厚い 本種と異なり初生菌糸が常に帯赤褐色 Phyllopsora kalbii 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり裂芽が長円筒形ではなく短円筒形 本種と異なり子実下層が無色~淡褐色ではなく暗い帯黄褐色 Phyllopsora ochroxantha 西インド諸島に分布する 本種より初生菌糸が厚い 本種と異なり子器が暗褐色である 本種と異なり初生菌糸が常に帯赤褐色である 本種より上皮層が厚い 本種より上皮層の”lumina”の壁が厚い 本種と異なり地衣成分としてフィロプソリンおよびクロロフィロプソリンを含む Phyllopsora phaeobyssina 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(この種の変種とされてきた) 本種と異なり小鱗片が暗褐色 本種より小鱗片に光沢を有する 本種と異なり裂芽が円柱形ではなくいくぶん扁平 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~短桿形でない 本種と異なり地衣成分を欠くのではなくアルゴプシンおよびしばしばノルアルゴプシンを含む Phyllopsora santensis 西インド諸島に分布する 本種と異なり小鱗片が互いに接するか重生するのではなく個々生じる 本種と異なり小鱗片の縁部が同色ではなく淡色 本種と異なり子器が淡褐色~褐色ではなく褐色~暗褐色 本種と異なり子器の縁部が淡色ではなく暗色 本種と異なり裂芽が多数生じるのではなく僅少 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンおよびノルアルゴプシンを含む (ハイチ、蘭領アンティル、トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora furfuracea Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora canoumbrina 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(同種の可能性がある) 子嚢胞子が楕円形 本種と異なり子実下層が帯赤褐色ではなく帯黄褐色 本種より子嚢胞子が短い Phyllopsora teretiuscula 西インド諸島に分布する 本種と異なり裂芽を欠く 本種より小区画のサイズが大きい 本種より小鱗片が厚い 本種と異なり小鱗片が完全には円柱形でない 本種より子実下層が淡色 本種と地衣成分が異なる Phyllopsora tobagensis 西インド諸島に分布する 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形ではなく針形 本種と異なり地衣成分を含まないか”furfuraceic acid”を含むのではなく”hyperlatolic acid”、ペルラトル酸、および”superlatolic acid”を含む (その他掲載種) Phyllopsora glaucella (Vain.) Timdal 【よく似た種との区別】 Phyllopsora corallina(サンゴウロコイボゴケ) 西インド諸島に分布する 本種より小鱗片のサイズが一般に小さい 本種ほど小鱗片が固着しない 本種より初生菌糸が薄い 本種と異なり初生菌糸が常に帯赤褐色という特徴を欠く Phyllopsora parvifoliella 西インド諸島に分布する 本種と異なり小鱗片がほとんどの場合固着するのではなく固着するか斜上する 本種と異なり裂芽が円筒形ではなく円筒形または扁平 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形ではなく広楕円形 本種と異なり地衣成分としてビカニシンおよびノルビカニシンではなくアトラノリンおよび”parvifoliellin”を含む (ハイチ、蘭領アンティル、プエルトリコ新産種) Phyllopsora intermediella (Nyl.) Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora corallina(サンゴウロコイボゴケ) 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣成分を欠く 本種と異なり小鱗片が強く固着するか時に僅かに斜上するのではなく主に斜上し重生する 本種と異なり小鱗片が淡緑色ではなくより暗色の緑色~帯褐緑色 本種より小鱗片が細長い 本種より初生菌糸が薄い 本種と異なり初生菌糸が帯赤褐色ではなくしばしば白色 本種と異なり裂芽が円筒形で部分的に扁平、時に分枝するのではなく常に円筒形 (キューバ新産種) Phyllopsora kalbii Brako 【よく似た種との区別】 Phyllopsora corallina(サンゴウロコイボゴケ) 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり裂芽が短円筒形ではなく長円筒形 本種と異なり子実下層が暗い帯黄褐色ではなく無色~淡褐色 (トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora labriformis Timdal 【よく似た種との区別】 Phyllopsora leucophyllina トリニダード・トバゴに分布する 粉芽を有する 本種と異なり粉芽が唇状でない 本種と異なり地衣成分として”methyl barbarate”ではなく”homosekikaic acid”および”sekikaic acids”を含む (キューバ、トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora lacerata Timdal 【よく似た種との区別】 Phyllopsora microphyllina 西インド諸島に分布する 子嚢胞子が針形 地衣成分を欠く 本種と異なり小鱗片がほとんどの場合固着するのではなく斜上する 本種と異なり小鱗片が細円鋸歯状~浅裂するのではなく深く裂けるか分かれる 本種と異なり脈状の支持組織を有することがしばしばある (トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora leucophyllina (Nyl.) Timdal 【よく似た種との区別】 Phyllopsora labriformis トリニダード・トバゴに分布する 粉芽を有する 本種と異なり粉芽が唇状である 本種と異なり地衣成分として”homosekikaic acid”および”sekikaic acids”ではなく”methyl barbarate”を含む (その他掲載種) Phyllopsora longiuscula (Nyl.) Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora chlorophaea 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(不稔の場合に混同のおそれがある) 本種と異なり地衣体が主に等径の小区画と散在する斜上する小鱗片からなるのではなく、主に斜上する小鱗片と僅かな細長い小区画からなる 本種と子器の色が異なる 本種と子実下層の色が異なる 本種と子嚢胞子のサイズが異なる Phyllopsora confusa 西インド諸島に分布する 小鱗片がほとんどの場合斜上する 地衣体にフィリディアを欠く 子実下層がK陰性 本種と異なり地衣体が斜上する小鱗片のみからなるのではなく固着する小区画と斜上する小鱗片からなる 本種と異なり初生菌糸が薄いかまたは厚いのではなく厚い 本種と異なり初生菌糸が白色~帯赤褐色ではなく帯赤褐色 (その他掲載種) Phyllopsora microphyllina (Tuck. ex Nyl.) Swinscow & Krog 【よく似た種との区別】 Phyllopsora breviuscula 西インド諸島に分布する 本種より小鱗片のサイズが大きい 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が針形ではなく楕円形~紡錘形 Phyllopsora lacerata 西インド諸島に分布する 子嚢胞子が針形 地衣成分を欠く 本種と異なり小鱗片が斜上するのではなくほとんどの場合固着する 本種と異なり小鱗片が深く裂けるか分かれるのではなく細円鋸歯状~浅裂する 本種と異なり脈状の支持組織を有さない (ハイチ新産種) Phyllopsora microsperma Müll. Arg. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora breviuscula 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 小鱗片がほとんどの場合固着する 地衣体にフィリディアを欠く 本種より小鱗片のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形ではなく楕円形~紡錘形 Phyllopsora minor 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体にフィリディアを欠く 本種より小鱗片のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい (その他掲載種) Phyllopsora minor Brako 【よく似た種との区別】 Phyllopsora breviuscula 西インド諸島に分布する 小鱗片がほとんどの場合固着する 地衣体にフィリディアを欠く 地衣成分を含まない 本種より小鱗片のサイズが小さい Phyllopsora microsperma 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 地衣体にフィリディアを欠く 本種より小鱗片のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい (グアドループ、ハイチ、トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora ochroxantha (Nyl.) Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora corallina(サンゴウロコイボゴケ) 西インド諸島に分布する 本種より初生菌糸が薄い 本種と異なり子器が暗褐色でない 本種と異なり初生菌糸が常に帯赤褐色という特徴を欠く 本種より上皮層が薄い 本種ほど上皮層の”lumina”の壁が厚くない 本種と異なり地衣成分としてフィロプソリンおよびクロロフィロプソリンを含まない Phyllopsora swinscowii 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(地衣成分以外が同一) 髄層がK陰性 本種と異なり髄層がPD+橙色ではなくPD+黄色 本種と地衣成分が異なる (ハイチ、ジャマイカ、蘭領アンティル、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora parvifolia (Pers.) Müll. Arg. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora breviuscula 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(この種の変種とされたことがある) 本種より小鱗片のサイズが大きい 本種ほど小鱗片が平らでない 本種と異なり地衣体の中央部で裂片の縁にフィリディアを有するという特徴を欠く (ハイチ新産種) Phyllopsora parvifoliella (Nyl.) Müll. Arg. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora rappiana 地衣成分として”parvifoliellin”を含む 本種と異なり裂芽が球形~円柱形 本種より子嚢胞子が長い Phyllopsora glaucella 西インド諸島に分布する 本種と異なり小鱗片が固着するか斜上するのではなくほとんどの場合固着する 本種と異なり裂芽が円筒形または扁平ではなく円筒形 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子が広楕円形ではなく狭楕円形 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよび”parvifoliellin”ではなくビカニシンおよびノルビカニシンを含む Phyllopsora phaeobyssina 西インド諸島に分布する 裂芽がほとんどの場合扁平 子嚢胞子が短い 本種と異なり小鱗片が緑色~帯緑褐色でない 本種ほど小鱗片に光沢を有する 本種より上皮層が厚い 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよび”parvifoliellin”ではなくアルゴプシンおよびノルアルゴプシンを含む (ジャマイカ、プエルトリコ新産種) Phyllopsora pertexta (Nyl.) Swinscow & Krog 【よく似た種との区別】 Phyllopsora cognata 西インド諸島に分布する 栄養生殖の散布体を欠く 子嚢胞子が針形 本種と異なり子器が帯赤褐色ではなく帯黄褐色 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む Phyllopsora borbonica 形態的に類似している(同種の可能性がある) 本種と異なり子実下層が無色~赤色ではなく濃い帯赤褐色 本種と異なり子実下層がK+紫色 (新組み合わせ、新階級、ドミニカ国、グレナダ、ハイチ、ジャマイカ、セントルシア、トリニダード・トバゴ新産種) Phyllopsora phaeobyssina (Vain.) Timdal 旧名:Phyllopsora corallina var. phaeobyssina (Vain.) Brako 【よく似た種との区別】 Phyllopsora corallina(サンゴウロコイボゴケ) 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(この種の変種とされてきた) 本種と異なり小鱗片が暗褐色でない 本種ほど小鱗片に光沢を有さない 本種と異なり裂芽がいくぶん扁平ではなく円柱形 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~短桿形 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンおよびしばしばノルアルゴプシンを含むのではなく地衣成分を欠く Phyllopsora santensis 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(同じP. corallinaの変種とされた) 地衣成分としてアルゴプシンおよびノルアルゴプシンを含む 本種より小鱗片が褐色~暗褐色ではなく帯緑褐色 本種より小鱗片が等径 本種と異なり小鱗片の縁部が同色ではなくしばしば淡色 本種ほど小鱗片に光沢を有さない 本種より裂芽が短い 本種と異なり裂芽が円筒形 本種より上皮層が薄い 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり地衣成分として常にノルアルゴプシンを含む Phyllopsora parvifoliella 西インド諸島に分布する 裂芽がほとんどの場合扁平 子嚢胞子が短い 本種と異なり小鱗片が緑色~帯緑褐色 本種ほど小鱗片に光沢を有さない 本種より上皮層が薄い 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンおよびノルアルゴプシンではなくアトラノリンおよび”parvifoliellin”を含む (ドミニカ国、グアドループ、セントルシア新産種) Phyllopsora porphyromelaena (Vain.) Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Phyllopsora chodatinica 西インド諸島に分布する 本種と異なり地衣成分としてキサントン類を含む (その他掲載種) Phyllopsora pyrrhomelaena (Tuck.) Swinscow & Krog 【よく似た種との区別】 Phyllopsora nigrocincta 形態的に類似している(同種の可能性がある) 地衣成分としてノルソロリン酸を含む 本種と異なり西インド諸島ではなくペルーなどに分布する 本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む (キューバ新産種) Phyllopsora santensis (Tuck.) Swinscow & Krog 【よく似た種との区別】 Phyllopsora corallina(サンゴウロコイボゴケ) 西インド諸島に分布する 本種と異なり小鱗片が個々生じるのではなく互いに接するか重生する 本種と異なり小鱗片の縁部が淡色ではなく同色 本種と異なり子器が褐色~暗褐色ではなく淡褐色~褐色 本種と異なり子器の縁部が暗色ではなく淡色 本種と異なり裂芽が僅少ではなく多数生じる 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンおよびノルアルゴプシンを含まない Phyllopsora phaeobyssina 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(同じP. corallinaの変種とされた) 地衣成分としてアルゴプシンおよびノルアルゴプシンを含む 本種より小鱗片が帯緑褐色ではなく褐色~暗褐色 本種より小鱗片が等径でない 本種と異なり小鱗片の縁部がしばしば淡色ではなく同色 本種ほど小鱗片に光沢を有する 本種より裂芽が長い 本種と異なり裂芽が円筒形でない 本種より上皮層が厚い 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり地衣成分として常にノルアルゴプシンを含むわけではない (その他掲載種) Phyllopsora swinscowii Timdal & Krog 【よく似た種との区別】 Phyllopsora ochroxantha 西インド諸島に分布する 形態的に類似している(地衣成分以外が同一) 髄層がK陰性 本種と異なり髄層がPD+黄色ではなくPD+橙色 本種と地衣成分が異なる