(仮訳)ハナゴケ属地衣を宿主とする地衣生Phoma属菌
Diederich, P. et al., 2007. The lichenicolous Phoma species (coelomycetes) on Cladonia. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/the-lichenicolous-phoma-species-coelomycetes-on-cladonia/E423D61710F7B083320A770EB61D7A6E [Accessed September 27, 2019] 【R3-06626】2019/9/27投稿

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3行まとめ

ハナゴケ属地衣を宿主とする入手可能な全てのPhoma属菌を検討した。
その結果を基に、Phoma cladoniicolaP. foliaceiphila、およびP. grumantianaの3新種を記載した。
これらの新種は肉眼的には全く同一に見えたが、分生子のサイズに基づき統計的に区別された。
USA, Minnesota, Cottonwood County, c. 2 miles W of US 71, c. 14.5 miles N of Windom

(新種)

Phoma cladoniicola Diederich, Kocourk. & Etayo
語源…ハナゴケ属に生息する
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【よく似た種との区別】
Phoma fuliginosa
本種と宿主が異なる
本種より分生子果のサイズが僅かに小さい
本種より分生子形成細胞のサイズが僅かに大きい
本種より分生子の幅が広い
Phoma denigricans
本種と宿主が異なる
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
本種より分生子のサイズが大きい
Phoma physciicola
本種と宿主が異なる
本種より分生子果のサイズが大きい
本種と異なり分生子が短楕円形
Phoma epiphyscia
本種と宿主が異なる
本種より分生子果のサイズが大きい
本種より分生子が僅かに長い
Phoma peltigerae
形態的に類似している(本種の分生子の幅が狭い時に混同のおそれがある)
本種と宿主が異なる
本種より分生子殻のサイズが大きい
本種より分生子の幅が狭い
Phoma maculiformans
形態的に類似している(本種の分生子の幅が狭い時に混同のおそれがある)
本種と宿主が異なる
本種より分生子殻のサイズが大きい
本種より分生子の幅が狭い
Phoma grumantiana
米国に分布する
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なりスヴァールバルにおける分布が知られている
本種と異なりチェコ、フランス、ドイツ、スペインにおける分布が知られていない
本種より分生子の幅が狭い
Phoma foliaceiphila
フランス、チェコ、スペインに分布する
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なりオランダ、ルクセンブルクにおける分布が知られている
本種と異なり米国における分布が知られていない
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
Czech Republic, Central Bohemia, distr. Rakovník, Křivoklátsko protected landscape area, between Nezabudice and Roztoky villages, Nezabudické skály nature reserve

(新種)

Phoma foliaceiphila Diederich, Kocourk. & Etayo
語源…Cladonia foliaceaを好む
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【よく似た種との区別】
Phoma cladoniicola
フランス、チェコ、スペインに分布する
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり米国における分布が知られている
本種と異なりオランダ、ルクセンブルクにおける分布が知られていない
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
Phoma physciicola
分生子殻のサイズが類似している
分生子のサイズが類似している
本種と異なりハナゴケ属ではなくクロウラムカデゴケ属地衣などを宿主とする
本種より分生子殻のサイズが大きい
本種より分生子の長さ/幅比が小さい
Phoma grumantiana
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なりスヴァールバルにおける分布が知られている
本種と異なりオランダ、チェコ、ルクセンブルク、スペインにおける分布が知られていない
本種より分生子の幅が狭い
Svalbard, Spitsbergen, Bu¨nsow Land, NE extremity of Billefjorden near Kapp Napier, 8 km E of Pyramiden settlement, 2 km SW of Nordenskio¨ldbreen glacier, shore of Norddammen Lake near Brucebyen cabin

(新種)

Phoma grumantiana Zhurb. & Diederich
語源…グルマント(スヴァールバルの古いロシア語名)の
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【よく似た種との区別】
Phoma cladoniicola
米国に分布する
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なりチェコ、フランス、ドイツ、スペインにおける分布が知られている
本種と異なりスヴァールバルにおける分布が知られていない
本種より分生子の幅が広い
Phoma foliaceiphila
同じハナゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なりオランダ、チェコ、ルクセンブルク、スペインにおける分布が知られている
本種と異なりスヴァールバルにおける分布が知られていない
本種より分生子の幅が広い
Phoma cytospora
本種と異なりハナゴケ属ではなくウメノキゴケ型地衣を宿主とする
本種より分生子殻のサイズが小さい
本種より分生子形成細胞がずっと短い
本種より分生子が顕著に長い
Phoma dubia
本種より分生子殻のサイズが小さい
本種より分生子のサイズが僅かに小さい
本種と異なり分生子の基部が時に截断状
Phoma peltigerae
本種より分生子殻のサイズがずっと大きい
本種より分生子の幅が僅かに広い
Phoma maculiformans
本種より分生子殻のサイズがずっと大きい
本種より分生子の幅が僅かに広い