2021年8月8日 (仮訳)Lanzia berggreniiおよびその姉妹種の系統的位置 Johnston, PR. & Park, D-C. 2013. The phylogenetic position of Lanzia berggrenii and its sister species. Mycosystema. Available at: http://manu40.magtech.com.cn/Jwxb/EN/Y2013/V32/I3/366 [Accessed August 8, 2021] 【R3-08669】2021/8/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 分子系統解析によりLanzia berggreniiがコア・Hymenoscyphusクレードに近縁であることを示し、本種をHymenoscyphus属菌として認めた ニュージーランドからナンキョクブナ属樹木の葉に生じたH. haasticusなど4種の本属菌を新種記載した。 Nothofagus属樹木に生息するこれら5種の検索表を掲載した。 New Zealand, Westland, Haast, Lake Ellery Tt. (新種) Hymenoscyphus haasticus P.R. Johnst. 語源…ハースト(峠)の 【よく似た種との区別】 Hymenoscyphus berggrenii オセアニアに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 葉に小さな淡色のパッチを生じる 子嚢盤表面が無毛 nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり子嚢盤が淡色でない 本種と異なり子嚢盤に褐色の結晶を欠くのではなく有する 本種と異なり側糸が分枝し膨大しないのではなく膨大し頂部で分枝する nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hymenoscyphus kiko ニュージーランドに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 葉に小さな淡色のパッチを生じる 子嚢盤が淡色 子嚢盤表面が無毛 子嚢盤に褐色結晶を欠く 側糸が分枝するが膨大しない nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子が短い nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される New Zealand, Taupo, Kiko Rd (新種) Hymenoscyphus kiko P.R. Johnst. 語源…キコ(・ロード)(マオリ語由来の地名)の 【よく似た種との区別】 Hymenoscyphus haasticus ニュージーランドに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 葉に小さな淡色のパッチを生じる 子嚢盤が淡色 子嚢盤表面が無毛 子嚢盤に褐色結晶を欠く 側糸が分枝するが膨大しない nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子が長い nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hymenoscyphus berggrenii オセアニアに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 葉に小さな淡色のパッチを生じる 子嚢盤表面が無毛 nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり子嚢盤が淡色でない 本種より子嚢胞子のサイズが大きい nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される New Zealand, Taupo, Ohakune Mountain Rd, Blyth Tr (新種) Hymenoscyphus ohakune P.R. Johnst. 語源…オハクネ(マオリ語由来の地名)の 【よく似た種との区別】 Hymenoscyphus berggrenii オセアニアに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり葉に小さな淡色のパッチを生じる 本種より子嚢胞子が短い New Zealand, Southland, vic. Gore, Waikaia Forest, Piano Flat, Creek Loop Tr (新種) Hymenoscyphus waikaia P.R. Johnst. 語源…ワイカイア(マオリ語由来の地名)の 【よく似た種との区別】 Hymenoscyphus berggrenii オセアニアに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 葉に小さな淡色のパッチを生じる nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり子嚢盤表面が粗面で粗い黒色の結晶にしばしば密に覆われるのではなく無毛 nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Hymenoscyphus berggrenii (Cooke) Kuntze 【よく似た種との区別】 Hymenoscyphus haasticus オセアニアに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 葉に小さな淡色のパッチを生じる 子嚢盤表面が無毛 nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり子嚢盤が淡色 本種と異なり子嚢盤に褐色の結晶を有するのではなく欠く 本種と異なり側糸が膨大し頂部で分枝するのではなく分枝し膨大しない nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hymenoscyphus kiko オセアニアに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 葉に小さな淡色のパッチを生じる 子嚢盤表面が無毛 nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり子嚢盤が淡色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hymenoscyphus ohakune オセアニアに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり葉に小さな淡色のパッチを生じるという特徴を欠く 本種より子嚢胞子が長い Hymenoscyphus waikaia オセアニアに分布する ナンキョクブナ属植物に生じる 宿主の葉に生じる 葉に小さな淡色のパッチを生じる nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり子嚢盤表面が無毛のではなく粗面で粗い黒色の結晶にしばしば密に覆われる nrSSU+5.8S+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される