(仮訳)中国北西部、甘粛省から報告された新種Thekopsora ostryae
Yang, T. et al., 2013. Thekopsora ostryae (Pucciniastraceae, Pucciniales), a new species from Gansu, northwestern China. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S134035401300168X [Accessed January 27, 2014].
【R3-00327】2014/01/28投稿

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3行まとめ

中国甘粛省で採集された、カバノキ科の樹木、アサダに発生するさび菌をThekopsora ostryaeとして新種記載した。
本種は、夏胞子堆の口縁護膜細胞に微かなトゲを持ち、夏胞子の表面が密にトゲに覆われることなどを特徴とした。
ITS領域およびLSUに基づく分子系統解析では、いずれも本種がThekopsora属クレードに含まれることが支持された。
中国甘粛省甘南チベット族自治州テウォ

(新種)

Thekopsora ostryae Y.M. Liang & T. Yang
語源…アサダ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Thekopsora areolata
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカバノキ科ではなくトウヒ属やサクラ類などの植物を宿主とする
本種と異なり夏胞子堆の口縁護膜細胞の表面が微かなトゲ状ではなく平滑
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thekopsora sparsa
夏胞子堆の口縁護膜細胞の表面が微かにトゲ状になる
本種と異なりカバノキ科ではなくツツジ科の植物を宿主とする
本種より夏胞子のサイズが大きい
Thekopsora tripetaleiae
夏胞子堆の口縁護膜細胞の表面が微かにトゲ状になる
本種と異なりカバノキ科ではなくツツジ科の植物を宿主とする
本種と異なり冬胞子堆が葉の両面に生じず裏面にしか生じない
Thekopsora menziesiae
夏胞子堆の口縁護膜細胞の表面が微かにトゲ状になる
本種と異なりカバノキ科ではなくツツジ科の植物を宿主とする
本種と異なり冬胞子が通常2-4細胞ではなく4-6細胞からなる