(仮訳)Thelephora pacifica:メキシコ太平洋岸の熱帯林に産した新種
Villarruel-Ordaz, JL. et al. 2024. Thelephora pacifica (Basidiomycota: Thelephorales), a new species of the tropical forests in the Mexican Pacific coast. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.634.3.2 [Accessed January 20, 2024] 【R3-11354】2024/1/20投稿

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3行まとめ

メキシコ、オアハカ州およびハリスコ州の熱帯林に発生した菌を検討し、Thelephora pacificaとして新種記載した。
本種はオーク林に発生し、子実体が扇形で肉質~僅かに革質、子実層托は不規則形~乳頭状、担子胞子は類球形疣状であることなどで特徴づけられた。
メキシコからT. vialisとして報告された標本が本新種と同種であると結論付けられ、メキシコからの同種の記録を取り消した。
Mexico, Oaxaca, San Gabriel Mixtepec municipality, Rancho El Sagrado

(新種)

Thelephora pacifica Villarr.-Ord., Alvarez-Manjarrez, Maldonado & Sánchez
語源…太平洋の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Thelephora ganbajun
子実体の形態が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりメキシコではなく中国などに分布する
本種と異なりオーク林ではなくマツ林などに生息する
本種と異なり傘が帯灰褐色でオリーブ黄色を帯びるのではなく帯灰色~ほぼ黒色
本種と異なり子実層托が帯灰褐色でオリーブ黄色を帯びるのではなく帯灰色~ほぼ黒色
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thelephora pseudoganbajun
担子胞子の形状が類似している
担子胞子の装飾が類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体がKOHで帯緑青色に呈色する
本種より担子器のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される