(仮訳)日本産モチノキ属常緑樹の葉に発生した3種の子嚢菌:新種Rhytisma ilicis-integraeR. ilicis-latifoliae、および新種R. ilicis-pedunculosae
Suto, Y. 2009. Three ascomycetes on leaves of evergreen Ilex trees from Japan: Rhytisma ilicis-integrae sp. nov., R. ilicis-latifoliae, and R. ilicis-pedunculosae sp. nov. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/50/5/50_MYC50357/_article/-char/en [Accessed January 21, 2025] 【R3-12456】2025/1/21投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

日本のモチノキ属常緑樹の葉に発生した3種の菌を検討し、Rhytisma ilicis-integraeR. ilicis-pedunculosaeを新種記載したほか、既知種のR. ilicis-latifoliaeを同定した。
これらの新種はそれぞれモチノキ、ソヨゴ、タラヨウを宿主とし、いずれも子嚢果は子座の背軸部に形成されたが、スペルモゴニアの位置や子嚢、子嚢胞子、スペルマチアのサイズ、付着器や発芽管の形態は種ごとに異なっていた。
R. ilicis-integraeでは4月上旬から5月下旬、残りの2種では4月上旬から6月上旬にかけて子嚢胞子が形成され、これが感染源になると考えられた。
島根県浜田市殿町

(新種)

Rhytisma ilicis-integrae Y. Suto
語源…モチノキの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhytisma bontocense
子嚢胞子のサイズが類似している
子嚢胞子の形状が類似している
本種より子嚢が短い
本種より子嚢の幅が広い
Rhytisma ilicis-latifoliae
日本に分布する
同じモチノキ属樹木を宿主とする
本種と異なりモチノキではなくタラノキを宿主とする
本種より”connecting hyphae”が短い
本種より付着器のサイズが小さい
島根県松江市大庭町

(新種)

Rhytisma ilicis-pedunculosae Y. Suto
語源…ソヨゴの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhytisma ilicis-latifoliae
日本に分布する
同じモチノキ属樹木を宿主とする
本種と異なりソヨゴではなくタラノキを宿主とする
本種より”connecting hyphae”が短い
Rhytisma ilicis-integrae
日本に分布する
同じモチノキ属樹木を宿主とする
本種と異なりソヨゴではなくモチノキを宿主とする
本種より付着器のサイズが大きい

(その他掲載種)

Rhytisma ilicis-latifoliae Hennings
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhytisma ilicis-integrae
日本に分布する
同じモチノキ属樹木を宿主とする
本種と異なりタラノキではなくモチノキを宿主とする
本種より”connecting hyphae”が長い
本種より付着器のサイズが大きい
Rhytisma ilicis-pedunculosae
日本に分布する
同じモチノキ属樹木を宿主とする
本種と異なりタラノキではなくソヨゴを宿主とする
本種より”connecting hyphae”が長い
Rhytisma concavum
子嚢胞子の形状が類似している
本種より子嚢のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
Rhytisma himalense
子嚢胞子の形状が類似している
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
Rhytisma ilicis
子嚢胞子の形状が類似している
本種より子嚢のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
Rhytisma loseneriana
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1