2014年2月20日 (仮訳)ニュージーランド産の不快臭を持つモリノカレバタケ属菌の3新種 Cooper, J. & Leonard, P., 2013. Three new species of foetid Gymnopus in New Zealand. MycoKeys. Available at: http://www.pensoft.net/journals/mycokeys/article/4710/abstract/ [Accessed February 20, 2014]. 【R3-00411】2014/02/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ニュージーランドからGymnopus imbricatus、G. ceraceicola、G. hakaroaの3新種を記載した。 これらの新種はコゲイロサカズキホウライタケに類似しており、いずれも不快臭を持つことを特徴とした。 ITS領域に基づく分子系統解析で、これらの種は/gymnopoidクレードに含まれ、コゲイロサカズキホウライタケと単系統群を形成した。 Hinewai Reserve, Akaroa, Mid Canterbury, New Zealand (新種) Gymnopus ceraceicola J.A. Cooper & P. Leonard 語源…蝋に生える(子実体基部に蝋状の層があることから) 【よく似た種との区別】 Gymnopus hakaroa ニュージーランドに分布する 樹皮に生息する 子実体に不快臭がある 子実体基部に部分的にゼラチン化した菌糸からなる、藻類が生息する蝋状の層が広がる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり柄表面が粉状ではなく平滑 本種と異なり柄シスチジアが凝集して束状になる特徴を持たない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus imbricatus ニュージーランドに分布する 樹皮に生息する 子実体基部に部分的にゼラチン化した菌糸からなる、藻類が生息する蝋状の層が広がる 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり柄表面が粉状ではなく平滑 Gymnopus brassicolens 本種より傘が淡色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアの側面に突起を持つ 本種と異なり傘表皮がゼラチン化しない 本種と異なり傘表皮の要素の側面に突起を持つ Gymnopus foetidus(コゲイロサカズキホウライタケ) 肉眼的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 子実体基部に蝋状の層を形成する (?) 本種と異なり南半球ではなく北半球に分布する 本種と異なり柄シスチジアが凝集して束状になる特徴を持たない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmiellus affixus 形態的に類似している 子実体基部に部分的にゼラチン化した菌糸からなる、藻類が生息する蝋状の層が広がる 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 予備的な分子系統解析で系統が大きく異なる Kennedy’s Bush, Mid Canterbury (新種) Gymnopus imbricatus J.A. Cooper & P. Leonard 語源…瓦重ね状の 【よく似た種との区別】 Gymnopus ceraceicola ニュージーランドに分布する 樹皮に生息する 子実体基部に部分的にゼラチン化した菌糸からなる、藻類が生息する蝋状の層が広がる 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり柄表面が平滑ではなく粉状 Gymnopus hakaroa ニュージーランドに分布する 樹皮に生息する 柄表面が平滑 子実体に不快臭がある 子実体基部に部分的にゼラチン化した菌糸からなる、藻類が生息する蝋状の層が広がる ITS領域に基づく分子系統解析でごく近縁 本種と異なり子実体が瓦重ね状にならない 本種と異なり柄が偏心生ではなく中心生 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmiellus affixus 形態的に類似している 子実体基部に部分的にゼラチン化した菌糸からなる、藻類が生息する蝋状の層が広がる 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 予備的な分子系統解析で系統が大きく異なる Gymnopus foetidus(コゲイロサカズキホウライタケ) 肉眼的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 子実体基部に蝋状の層を形成する (?) 本種と異なり南半球ではなく北半球に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Kennedys Bush Reserve, Canterbury Port Hills, New Zealand (新種) Gymnopus hakaroa J.A. Cooper & P. Leonard 語源…バンクス半島周辺地域のマオリ語名から 【よく似た種との区別】 Gymnopus ceraceicola ニュージーランドに分布する 樹皮に生息する 子実体に不快臭がある 子実体基部に部分的にゼラチン化した菌糸からなる、藻類が生息する蝋状の層が広がる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり柄表面が粉状 本種と異なり柄シスチジアが凝集して束状になる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus imbricatus ニュージーランドに分布する 樹皮に生息する 柄表面が平滑 子実体に不快臭がある 子実体基部に部分的にゼラチン化した菌糸からなる、藻類が生息する蝋状の層が広がる ITS領域に基づく分子系統解析でごく近縁 本種と異なり子実体が瓦重ね状になる 本種と異なり柄が中心生ではなく偏心生 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmiellus affixus 形態的に類似している 子実体基部に部分的にゼラチン化した菌糸からなる、藻類が生息する蝋状の層が広がる 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 予備的な分子系統解析で系統が大きく異なる Gymnopus foetidus(コゲイロサカズキホウライタケ) 肉眼的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 子実体基部に蝋状の層を形成する (?) 本種と異なり南半球ではなく北半球に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される