(仮訳)タイにおいてショウガ科植物のエンドファイトとして分離されたPyricularia属3新種
Bussaban, B. et al., 2003. Three new species of Pyricularia are isolated as zingiberaceous endophytes from Thailand. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2004.11833098 [Accessed June 15, 2021] 【R3-08508】2021/6/15投稿

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3行まとめ

タイ、チエンマイ県においてAmomum siamenseAlpinia malaccensisから分離されたエンドファイト3種を検討した。
Pyricularia kokkicolaP. longispora、およびP. variabilisの3新種を記載した。
既知種のP. costinaと合わせて4種が野生のショウガからの本属菌のエンドファイトとしての初報告となった。
Thailand, Chiang Mai, Doi Suthep-Pui National Park

(新種)

Pyricularia kookicola Bussaban
語源…Amomum siamenseのタイ語名”Kook”+生息する
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【よく似た種との区別】
Pyricularia angulata
分生子の隔壁数が2
本種より分生子のサイズが小さい
Pyricularia cannaecola
分生子の隔壁数が2
本種より分生子のサイズが小さい
Pyricularia distorta
タイに分布する
分生子の隔壁数が2
本種と異なりAmomum siamenseではなくCatymbiumおよびAlpinia属植物を宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
Pyricularia zingiberi
分生子の隔壁数が2
本種より分生子のサイズが小さい
Pyricularia guarmaicola
分生子の形状が類似している
分生子の隔壁の形態が類似している
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
Pyricularia caricis
分生子のサイズが類似している
本種と異なり分生子が倒洋梨形ではなく倒棍棒形
本種と異なり分生子の隔壁数が2ではなくほとんどの場合0
Pyricularia costina
タイに分布する
同じAmomum siamenseを宿主とする
エンドファイトとして分離される
分生子のサイズが類似している
本種と異なりインドにおける分布が知られている
本種と異なりCostus speciosusが宿主として知られている
本種と異なり宿主への病原性が知られている
本種と異なり分生子頂部が鈍頭
本種と異なり分生子の頂部細胞の形状が細長い
Pyricularia leersiae
分生子のサイズが類似している
本種と異なり付着器が類球形~卵形
Pyricularia penniseti
分生子のサイズが類似している
本種と異なり分生子の頂部細胞の形状が細長い
本種より分生子の長さのうち頂部細胞の占める割合が大きい
本種と異なり付着器が類球形~卵形
Pyricularia peruamazonica
分生子のサイズが類似している
本種と異なり分生子が倒洋梨形ではなく紡錘形
Thailand, Chiang Mai, Doi Suthep-Pui National Park

(新種)

Pyricularia longispora Bussaban
語源…長い胞子の(分生子のサイズから)
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【よく似た種との区別】
Pyricularia angulata
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子が卵形~洋梨形
本種と異なり分生子の隔壁数が4(–5)ではなく2
Pyricularia leersiae
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が倒洋梨形
本種と異なり分生子の隔壁数が4(–5)ではなく2
Pyricularia penniseti
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が倒棍棒形
本種と異なり分生子の隔壁数が4(–5)ではなく2
Thailand, Chiang Mai, Doi Suthep-Pui National Park

(新種)

Pyricularia variabilis Bussaban
語源…変異の大きい(分生子の形状より)
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(その他掲載種)

Pyricularia costina Sarbajna
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【よく似た種との区別】
Pyricularia kookicola
タイに分布する
同じAmomum siamenseを宿主とする
エンドファイトとして分離される
分生子のサイズが類似している
本種と異なりインドにおける分布が知られていない
本種と異なりCostus speciosusが宿主として知られていない
本種と異なり宿主への病原性が知られていない
本種と異なり分生子頂部が鈍頭でない
本種と異なり分生子の頂部細胞の形状が細長いという特徴を欠く