2017年3月11日 (仮訳)ヨーロッパ産オキナタケ科菌類の3新分類群 Hausknecht, A. & Krisai-Greilhuber, I., 2010. Three new taxa of Bolbitiaceae (Conocybe, Pholiotina) in Europe. Österreichische Zeitschrift für Pilzkunde. Available at: https://www.cabdirect.org/cabdirect/abstract/20113153497 [Accessed March 11, 2017]. 【R3-03827】2017/03/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストリアから新種Conocybe connata、チェコから新変種C. nigrescens var. pruinosaをそれぞれ記載した。 また、北欧および中欧諸国から新変種Pholiotina arrhenii var. filarioidesを記載した。 本研究の結果を基に、2009年のモノグラフの検索表を修正した。 Austria, Burgenland, Eisenstadt-Umgebung, Breitenbrunn (新種) Conocybe connata Hauskn. 語源…共に生じる(子実体が束生する特徴から?) 【よく似た種との区別】 Conocybe lobauensis 肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある) 子実体が束生する 本種より子実体のサイズがやや小さい 本種と異なり材から束生するという特徴を欠く 本種より傘が濃色 本種と異なり担子器が常に2胞子性という特徴を欠く 本種より担子胞子の形態に変異が大きい 本種より担子胞子のKOH中での色が濃色 本種と担子胞子の形状が異なる 本種より担子胞子が厚壁 本種ほど縁シスチジアの形態に変異が大きくない 本種ほど柄シスチジアの形態に変異が大きくない Conocybe tuxlaensis 担子胞子に発芽孔を欠く 本種と異なり子実体が束生することがない 本種ほど傘が湿時鈍色でない 本種と異なり傘表面に湿時顕著な条線を有する 本種と異なり傘表面が皺状になることがない 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種より担子胞子のサイズがかなり小さい 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種より縁シスチジアの頭部のサイズが小さい 本種より柄シスチジアのサイズが小さい 本種より柄シスチジアの頭部のサイズが小さい Conocybe emierlei var. variispora 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なり子実体が束生することがない 本種ほど子実体が明色でない 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子がKOH中で橙黄色ではなく帯赤黄褐色 本種と異なり担子胞子が楕円形または僅かに扁桃形なのではなく球形~楕円形 本種より担子胞子が厚壁 本種と柄表皮の構造が異なる Conocybe caespitosa ヨーロッパに分布する 子実体が束生する 本種と異なり北米における分布が知られている 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい 本種と柄表皮の構造が異なる Czech Republic, Jihomoravsky kraj, Brno, Homi Herspice (新変種) Conocybe nigrescens var. pruinosa Hauskn. & Antonín 語源…粉状の 【よく似た種との区別】 Conocybe nigrescens 本変種と異なり子実体のサイズが異なる 本変種と子実体の色が異なる 本変種と異なり傘表面に強い吸水性を有するという特徴を欠く 本変種と異なり担子器が2胞子性でない 本変種と担子胞子のサイズが異なる 本変種と担子胞子の形状が異なる Conocybe velutimarginata 担子器が2胞子性 本変種と異なり子実体が黒変するという特徴を欠く 本変種と異なり傘表面全体ではなく縁部のみが粉状 本変種より担子胞子のサイズが大きい 本変種より担子胞子が厚壁 Conocybe moseri var. bisporigera 本変種と異なり子実体が黒変するという特徴を欠く 本変種と異なり傘が暗褐色ではなく非常に暗色かつ鈍色の灰褐色、暗褐色、帯黒褐色 本変種より担子胞子のサイズが大きい 本変種と異なり担子胞子が類レンズ形ではなく楕円形で顕著なレンズ形 Austria, Niederösterreich, Horn, Sigmundsherberg, Röhrawiesen, Tannenwald (新変種) Pholiotina arrhenii var. filarioides Hauskn. & Krisai 語源…糸状の 【よく似た種との区別】 Pholiotina arrhenii 傘表面に吸水性を有する 縁シスチジアの形態が同一 本変種と異なり傘がトパーズ黄色~褐橙色ではなく黄褐色~さび色 本変種と異なり傘表面にほとんど条線を有さないのではなく条線を有する 本変種より担子胞子のサイズが小さい 本変種と異なり担子胞子の壁が僅かに二重なのではなく薄壁 Pholiotina hadrocystis 本変種より縁シスチジアの頂部の幅が広い 本変種と異なり縁シスチジアが瓶形、小嚢形、棍棒形