2021年1月18日 (仮訳)中国およびタイ産の昆虫病原菌3新種 Wei, D-P. et al., 2021. Three Novel Entomopathogenic Fungi From China and Thailand. Frontiers in Microbiology. Availablea at: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmicb.2020.608991/full [Accessed January 18, 2021] 【R3-08064】2021/1/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国の貴州省と雲南省、タイのクラビー県の森林から計3種のParaisaria属昆虫病原菌を新種記載した。 P. albaはコオロギの成虫、P. arctaはチョウ目の幼虫、P. roseaは甲虫の幼虫にそれぞれ寄生していた。 本属菌の形質比較表および検索表などを掲載した。 Krabi, Plai Phraya (新種) Paraisaria alba D. P. Wei & K. D. Hyde 語源…白色の(結実部の色から) 【よく似た種との区別】 Paraisaria yodhathaii タイに分布する 本種と異なりコオロギではなくコメツキムシ科昆虫などを宿主とする nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子座が単生するのではなく対生する 本種と異なり結実部が白色ではなく帯灰黄色 本種と異なり結実部が球形ではなく球形~類球形 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻が卵状ではなく倒棍棒形 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より二次子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり無性世代が知られている nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraisaria tettigonia 中国に分布する 結実部が白色 結実部が球形 nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコオロギではなくヤブキリ属昆虫の幼虫などを宿主とする 本種と異なり子座が単生ではなく対生する 本種より子座が長い 本種と異なり子座が分枝しないのではなく分枝する 本種より結実部のサイズが小さい 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻が卵状ではなく長形~アンプル形 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より二次子嚢胞子のサイズが大きい nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraisaria arcta アジアに分布する 子座が単生する 子座の長さが類似している 結実部が白色 無性世代が知られていない nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく中国に分布する 本種と異なりコオロギの成虫ではなくチョウ目の幼虫を宿主とする 本種より結実部のサイズが小さい 本種と異なり結実部が球形ではなく類球形で中央部が狭窄する 本種より子嚢殻の幅が狭い 本種と異なり子嚢殻が卵状ではなく楕円形~アンプル形 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より二次子嚢胞子が短い nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州冊亨県高峰村 (新種) Paraisaria arcta D. P. Wei & K. D. Hyde 語源…狭い(結実部が狭窄することから) 【よく似た種との区別】 Paraisaria alba アジアに分布する 子座が単生する 子座の長さが類似している 結実部が白色 無性世代が知られていない nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくタイに分布する 本種と異なりチョウ目の幼虫ではなくコオロギの成虫を宿主とする 本種より結実部のサイズが大きい 本種と異なり結実部が類球形で中央部が狭窄するのではなく球形 本種より子嚢殻の幅が広い 本種と異なり子嚢殻が楕円形~アンプル形ではなく卵状 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より二次子嚢胞子が長い nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraisaria tettigonia 中国に分布する 結実部のサイズの範囲が重なる 結実部が白色 無性世代が知られていない nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチョウ目の幼虫ではなくヤブキリ属昆虫の幼虫などを宿主とする 本種と異なり子座が単生ではなく対生する 本種より子座が長い 本種と異なり結実部が類球形で中央部が狭窄するのではなく球形 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻が楕円形~アンプル形ではなく長形~アンプル形 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より二次子嚢胞子のサイズが大きい nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省昆明市西山区西山森林公園 (新種) Paraisaria rosea D. P. Wei & K. D. Hyde 語源…ばら色の(結実部の色から) 【よく似た種との区別】 Paraisaria amazonica nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくコロンビアおよびエクアドルなどに分布する 本種と異なり甲虫ではなくバッタ科昆虫などを宿主とする 本種と異なり子座が単生ではなく群生する 本種より子座が長い 本種と異なり子座が帯桃色ではなく帯赤褐色 本種と異なり子座が類球形ではなく球形~類球形 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻がアンプル形ではなく卵状楕円形 本種より子嚢が長い 本種より二次子嚢胞子が長い 本種より二次子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり無性世代が知られていない nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraisaria blattarioides 子嚢殻のサイズの範囲が重なる nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくベリーズ、コロンビア、エクアドルなどに分布する 本種と異なり甲虫ではなくゴキブリなどを宿主とする 本種と異なり子座が単生ではなく群生する 本種より子座の最大長が長い 本種より結実部のサイズが小さい 本種と異なり結実部が淡桃色ではなく栗褐色 本種と異なり結実部が類球形ではなく類球形、卵状 本種と異なり結実部がアンプル形ではなく楕円形 本種より子嚢が短い 本種より二次子嚢胞子が長い 本種と異なり無性世代が知られていない nrLSU+nrSSU+TEF1-α+RPB1+RPB2+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される