2013年12月19日 (仮訳)氷食谷で子実体を形成するTomentella alpinaおよびその他のトメンテロイドの分類群 Peintner, U. & Dammrich, F., 2012. Tomentella alpina and other tomentelloid taxa fruiting in a glacier valley. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-010-0734-x [Accessed December 19, 2013]. 【R3-00161】2013/12/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ これまでTomentella属の子実体が極地や高山から報告されたことはなかったが、オーストリア・チロル地方の高山から8種の子実体形成を報告した。 Kobresia myosuroide、Bistorta vivipara、Salix herbaceaなどと菌根を形成するTomentella alpinaを新種記載した。 また、これまでTomentella bresadolaeのシノニムとされてきたTomentella fungicolaを、タイプ標本の形態観察に基づき独立種として認めた。 Austria, Tirol, Obergurgl, Rotmoos valley, close to the moraine ridge of 1858 (新種) Tomentella alpina Peintner and Dammrich 語源…高山の 【よく似た種との区別】 Tomentella stuposa 同じ種複合体に属する 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい(統計学的有意差がある) 本種と異なり担子胞子が僅かに楕円形にならない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Tomentella stuposa (Link) Stalpers 【よく似た種との区別】 Tomentella alpina 同じ種複合体に属する 本種より担子器のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが常に小さい(統計学的有意差がある) 本種と異なり担子胞子が僅かに楕円形になる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Tomentella fungicola (Litsch.) M.J. Larsen (その他掲載種) Tomentella atramentaria Rostr (その他掲載種) Tomentella ferruginella Bourdot and Galzin 【よく似た種との区別】 Tomentella bryophila 本種と異なり担子胞子の形状が不規則ではなく規則的 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のトゲ状突起がずっと長い 本種と異なり担子胞子の嘴状突起がアミロイド (その他掲載種) Tomentella fibrosa (Berk. and Curt.) Koljalg (その他掲載種) Tomentella lapida (Pers.) Stalpers (その他掲載種) Thelephora terrestris f. resupinata (Bourdot & Galzin) Donk (その他掲載種) Thelephora caryophyllea (Schaeff.) Pers. (その他掲載種) Pseudotomentella tristis (P. Karst.) M.J. Larsen その他の分類学的措置 Tomentella bresadolaeをT. stuposaのシノニムとする Kõljalg (1996) の措置に同意した。 Tomentella ruttneriをT. stuposaのシノニムとする Kõljalg (1996) の措置に同意した。 Tomentella fungicolaをT. bresadolaeのシノニムとするStalpers (1993) の措置に反対した(タイプ標本の根状菌糸束が2菌糸型であることが判明したため)