2021年6月8日 (仮訳)南極半島、ジェイムズ・ロス島に産した地衣の新種、Toniniopsis bartakii Halıcı, MG. et al., 2021. Toniniopsis bartakii – A new species of lichenised fungus from James Ross Island (Antarctic Peninsula). Turkish Journal of Botany. Available at: https://journals.tubitak.gov.tr/botany/issues/bot-21-45-3/bot-45-3-4-2101-24.pdf [Accessed June 8, 2021] 【R3-08485】2021/6/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南極のジェイムズ・ロス島で採集された地衣の一種を検討し、Toniniopsis bartakiiとして新種記載した。 本種は系統的にはT. bagliettoana、形態的にはT. coelestinaにそれぞれ近かったが、いずれとも形態的に異なっていた。 本種と近縁種の形質比較表および本属地衣の分子系統樹、検索表などを掲載した。 Antarctic Peninsula, James Ross Island: Southern east part of Johnson Mesa (新種) Toniniopsis bartakii Halıcı, Kahraman, Kistenich & Timdal 語源…チェコのMiloš Barták教授に献名 【よく似た種との区別】 Toniniopsis bagliettoana 果殻内面が無色~淡褐色 地衣成分を欠く mtSSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり汎世界的に分布する 本種ほど地衣体が発達しない 本種より地衣体が薄い 本種と異なり地衣体が暗灰色~帯褐色でない 本種と異なり地衣体が小粒状~鱗片状ではなく痂状 本種より子器のサイズが大きい 本種ほど子器縁部が永存性でない 本種より子器縁部が薄い 本種と異なり子器盤が扁平のままなのではなく幼時扁平でのちに凸形 本種より子嚢胞子が短い mtSSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Toniniopsis coelestina 地衣体が小粒状~鱗片状 子嚢胞子の長さの範囲が重なる 地衣成分を欠く mtSSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南極ではなくヨーロッパなどに分布する 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり果殻内面が無色~淡褐色ではなく暗褐色 本種と異なり子実下層が果殻内面とコントラストをなすのではなく融合する mtSSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される