2024年6月23日 (仮訳)メキシコ産の有柄ホコリタケ類の新種、Tulostoma subreticulatum Hernández-Navarro, E. & Cappello-García, S. 2024. Tulostoma subreticulatum (Agaricomycetes, Agaricales): a new species of stalked puffball from Mexico. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.653.2.1 [Accessed June 23, 2024] 【R3-11819】2024/6/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、タバスコ州の熱帯林で採集された菌を検討し、Tulostoma subreticulatumとして新種記載した。 本種は子実体が小型~中型で孔口が管状、外皮表面が疣状、内皮が赤褐色、担子胞子表面がやや網目状であることなどで特徴づけられた。 本種を含む、疣状の外皮と管状の孔口を有する種の検索表を掲載した。 Mexico, Tabasco State, Macuspana Municipality, Agua Blanca State Park (新種) Tulostoma subreticulatum Hern.-Nav. & Cappello-Gar. 語源…やや網目状の(担子胞子の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Tulostoma deltaconcavum 子実体が小型~中型 孔口が管状 ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード12に含まれる) 本種と異なりメキシコではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり外皮表面が疣状でない 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく凹んだ三角形の刺を有する 本種と異なり外皮が帯黄色で分枝し隔壁を有する多型の菌糸からなるのではなく偽柔組織状菌糸を有する ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tulostoma dumeticola メキシコに分布する 内皮が有色 担子胞子が球形 担子胞子表面がやや網目状 内皮に球状細胞を欠く 本種と異なりブラジル、ウルグアイなどに分布する 本種より頭部が大きい 本種と異なり頭部の疣が淡褐色ではなく暗褐色 本種と異なり内皮が帯赤褐色ではなく褐色 本種より柄のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子表面の小刺のサイズが大きい ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tulostoma calcareum 孔口が管状 外皮表面が疣状 内皮に球状細胞を欠く 本種と異なりメキシコではなくスウェーデンなどに分布する 本種より子実体がしっかりとしている 本種と異なり内皮が無色 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく独立した刺状 ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード12ではなく11に含まれる) Tulostoma subsquamosum 孔口が管状 外皮表面が疣状 本種と異なりメキシコではなくハンガリー、スペインなどに分布する 本種より子実体がしっかりとしている 本種と異なり外皮表面が疣状でない 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく先端で融合して隆起をなす刺状 本種と異なり内皮に球状細胞を含む ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード12ではなく11に含まれる) Tulostoma ahmadii 孔口が管状 外皮表面が疣状 内皮が有色 内皮に球状細胞を欠く 本種と異なりメキシコではなくパキスタンなどに分布する 本種より子実体がしっかりとしている 本種と異なり外皮の疣が淡オリーブ褐色 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく独立した刺状 本種と異なり疣の菌糸が不規則に配列した類球形~長形の偽柔組織状菌糸からなる ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード12ではなく11に含まれる) Tulostoma squamosum(ウロコケシボウズタケ) 孔口が管状 外皮表面が疣状 本種と異なりメキシコではなくスペイン、フランスなどに分布する 本種より子実体がしっかりとしている 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく独立した刺状 本種と異なり内皮に球状細胞を含む 本種と異なり疣の菌糸が暗色の球状細胞からなる ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード12ではなく11に含まれる) Tulostoma dominguenziae 孔口が管状 外皮表面が疣状 内皮に球状細胞を欠く 本種と異なりメキシコではなくアルゼンチンなどに分布する 本種より子実体がしっかりとしている 本種と異なり内皮が無色 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく独立した刺状 本種と異なり疣の菌糸が帯赤褐色の有色の偽柔組織状菌糸からなる ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード12ではなく11に含まれる) Tulostoma rufum 北米に分布する 本種と異なりメキシコではなく米国などに分布する 本種より子実体がしっかりとしている 本種と異なり外皮表面が疣状でない 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく独立した刺状 ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード12ではなく11に含まれる) Tulostoma melanocyclum 本種と異なりメキシコではなくスウェーデン、ロシア、フランスなどに分布する 本種より子実体がしっかりとしている 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく独立した刺状 ITS+nrLSU+Tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード12ではなく11に含まれる) Tulostoma dennisii 孔口が管状 外皮表面が疣状 内皮が有色 内皮に球状細胞を欠く 本種と異なりメキシコではなくベネズエラ、ペルーなどに分布する 本種と異なり内皮が白色~帯灰色 本種と異なり内皮に”mycosclereids”を含む 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく不規則な小刺状で吻合する柱状をなす Tulostoma pusillum 孔口が管状 外皮表面が疣状 内皮に球状細胞を欠く 本種と異なり内皮が帯灰色~黄褐色 本種より柄のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく顕著にピラミッド状に融合する刺状 Tulostoma exasperatum メキシコに分布する 本種と異なり内皮に円錐形~ピラミッド状の疣を有する 本種と異なり孔口が管状ではなく繊維状 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく真の網目状 本種と異なり疣の菌糸が短く絡み合い角張った有色の球形~シスチジア状の末端菌糸を有するパズル状である Tulostoma tropicale メキシコに分布する 孔口が管状 外皮表面が疣状 内皮に球状細胞を欠く 本種と異なり外皮が膜質~やや疣状 本種と異なり内皮が帯紫灰色 本種と異なり担子胞子表面がやや網目状ではなく疣状 本種と異なり疣の菌糸が暗色直線状でクランプを有する菌糸からなる