2025年4月3日 (仮訳)アトラクティエラ綱のエンドファイトの2新種:Atractidochium hillariaeおよびProceropycnis hameedii Aime, MC. et al. 2018. Two new endophytic Atractiellomycetes, Atractidochium hillariae and Proceropycnis hameedii. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/10.1080/00275514.2018.1446650 [Accessed April 3, 2025] 【R3-12670】2025/4/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国でマツの針葉とヤマナラシ属の根からそれぞれエンドファイトとして分離された2種の菌を検討し、新属新種Atractidochium hillariaeおよび新種Proceropycnis hameediiとして記載した。 前者はコロニーが白色菌糸状でゼラチン質のスポロドキアと無色3-6隔壁の分生子を形成し、後者はコロニーが白色~クリーム色、分生子が無色単細胞であることなどで特徴づけられた。 また、分子系統解析の結果からアトラクティエラ綱の分類学的再検討を行い、Neogloea属とBourdotigloea属を提唱した。 USA, North Carolina, Orange County, Blackwood Forest Division of Duke Forest (新種) Atractidochium hillariae R. Oono, H. Urbina & M.C. Aime 語源…(属名)Atractiella属+スポロドキア/(種小名)政治家のヒラリー・ロダム・クリントン氏に献名 【よく似た種との区別】 Fibulotaeniella canadensis スポロドキアを形成する 本種と異なり分生子がほとんどの場合鎌形、紡錘形または波状 本種と異なり分生子がほとんどの場合無隔壁 本種と異なり分生子基部に反復的にクランプを形成する Anguillomyces acadiensis 分生子果を形成する 本種と異なり水生不完全菌として知られている 本種と異なり分生子果が老成すると褐色になる 本種と異なり分生子が主に無隔壁で隔壁を形成する時はクランプを生じる 本種と異なりコロニーにおいて培地に色素を滲出する USA, Oregon, Along the Clatskanie River (新種) Proceropycnis hameedii G. Bonito, H. Urbina & M.C. Aime 語源…この種を分離したKhalid Hameed博士に献名 【よく似た種との区別】 Proceropycnis pinicola ITS+nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなく中国などに分布する 本種と異なり根ではなく甲虫の坑道などから分離される 本種と異なり分生子果を形成する 本種よりコロニーの生長が速い 本種よりコロニーにおいて24°Cで分生子が形成されるタイミングが1ヶ月後ではなく2週間後 ITS+nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Neogloea variabilis (K. Wells) Aime 旧名:Helicogloea variabilis K. Wells (新組み合わせ) Bourdotigloea vestita (Bourdot & Galzin) Aime 旧名:Helicogloea vestita (Bourdot & Galzin) P. Roberts (基礎異名はPlatygloea vestita Bourdot & Galzin)