2023年9月8日 (仮訳)メキシコ南部のAyuuk jä’äy民族グループによって食糧として利用される外生菌根性の腹菌の属、Calostoma属の2新種 Deloya-Olvera, M. et al. 2023. Two new neotropical species of the ectomycorrhizal gasteroid genus Calostoma (Sclerodermatineae, Boletales) used as a food source by the Ayuuk jä’äy ethnic group from Southern Mexico. Phytotaxa, 612(2), 148-158. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.612.2.3 [Accessed September 8, 2023] 【R3-10951】2023/9/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、オアハカ州において採集された2種の腹菌類を検討し、Calostoma naaxtututsおよびC. tooteicとして新種記載した。 両種はいずれもC. cinnabarinumに類似していたが、担子胞子のサイズや分子系統解析などで区別された。 現地民のAyuuk jä’äy民族グループはこれらの菌を食用にしており、そのことは30名の住民に対する面接調査で明らかになった。 Mexico, Oaxaca, Santa Maria Tlahuitoltepec (新種) Calostoma naaxtututs Deloya-Olvera, Virgen-Vasquez, Xoconostle-Cázares & J. Pérez-Moreno 語源…現地語で「土の卵」を意味する”naax tututs”より(生息環境と風味から) 【よく似た種との区別】 Calostoma cinnabarinum 北米に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなく米国などに分布する 本種より”spore-sac”のサイズが小さい 本種と異なり外皮が成熟後も残存するのではなく早落性である 本種より柄が長い 本種より担子胞子が長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Calostoma lutescens メキシコに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国、コスタリカにおける分布が知られている 本種と異なり担子胞子が球形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Calostoma ravenelii メキシコに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なり外皮がゼラチン質でない 本種より担子胞子が長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mexico, Oaxaca, Santa Maria Tlahuitoltepec (新種) Calostoma tooteic Deloya-Olvera, Virgen-Vasquez, Xoconostle-Cázares & J. Pérez-Moreno 語源…現地語で「雨の足」を意味する”too teic”より(発生時期と長い柄から) 【よく似た種との区別】 Calostoma cinnabarinum 北米に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなく米国などに分布する 本種より”spore-sac”のサイズが小さい 本種より担子胞子の幅が狭い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Calostoma lutescens メキシコに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国、コスタリカにおける分布が知られている 本種と異なり担子胞子が球形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Calostoma ravenelii メキシコに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なり外皮がゼラチン質でない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される