2015年6月14日 (仮訳)ニュージーランドにおいてヒノキバヤドリギ属植物を宿主とするGuignardia属およびRosenscheldiella属の病原性子嚢菌の新種 Sultan, A. et al., 2011. Two new pathogenic ascomycetes in Guignardia and Rosenscheldiella on New Zealand’s pygmy mistletoes (Korthalsella: Viscaceae). Studies in mycology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166061614600506 [Accessed June 14, 2015]. 【R3-01919】2015/06/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ニュージーランド産のヒノキバヤドリギ属植物を宿主とする病原菌2新種(Guignardia korthalsellaeおよびRosenscheldiella korthalsellae)を記載した。 両種はともに宿主の葉に子嚢果を形成したが、前者が子嚢果周囲の表皮細胞を破壊していたのに対し、後者の子嚢果は気孔の上に形成されたパッチ状の小さな子座から生じていた。 分子系統解析でRosenscheldiella属が多系統群であることが示され、形態や宿主との関係の類似性がマイコスフェレラ科系統において独立に生じたことが示唆された。 New Zealand, Wanganui, vic. Palmerston North, Coles Bush (新種) Guignardia korthalsellae A. Sultan, P.R. Johnst., D.C. Park & A.W. Robertson 語源…ヒノキバヤドリギ属の 【よく似た種との区別】 Guignardia bidwellii ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなく日本に分布する 本種と異なりビャクダン科ではなくブドウ科植物を宿主とする 本種と子嚢胞子のサイズが異なる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Guignardia eugeniae ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくインドネシアに分布する 本種と異なりビャクダン科ではなくEugenia属植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Guignardia beaumarisii ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 本種と異なりビャクダン科ではなくMuehlenbeckia属植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される New Zealand, Rangitikei, vic. Taihape, Paengaroa Scenic Reserve (新種) Rosenscheldiella korthalsellae A. Sultan, P.R. Johnst., D.C. Park & A.W. Robertson 語源…ヒノキバヤドリギ属の 【よく似た種との区別】 Rosenscheldiella brachyglottidis ニュージーランドに分布する 宿主との関係が類似している 形態的に類似している 本種と異なりヒノキバヤドリギ属ではなくBrachyglottis属植物を宿主とする nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mycosphaerella aurantia nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 本種と異なりヒノキバヤドリギ属ではなくユーカリ属植物を宿主とする nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mycosphaerella buckinghamiae nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアに分布する 本種と異なりヒノキバヤドリギ属ではなくBuckinghamia属植物を宿主とする nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mycosphaerella pini nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなく米国に分布する 本種と異なりヒノキバヤドリギ属ではなくマツ属植物を宿主とする nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeocryptopus gaeumannii 同じマイコスフェレラ科に含まれる 宿主に対して病原性を有する 偽子嚢殻が宿主の気孔の上に形成される子座組織から生じる 本種と異なりヒノキバヤドリギ属植物ではなくダグラスファーを宿主とする nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rosenscheldiella styracis 宿主との関係が類似している 形態的に類似している 本種と異なりニュージーランドではなくウルグアイに分布する 本種と異なりヒノキバヤドリギ属ではなくエゴノキ属植物を宿主とする 本種と子嚢胞子のサイズが異なる Rosenscheldiella phoradendri ヤドリギ類を宿主とする 本種と異なりニュージーランドではなくエルサルバドルに分布する 本種と異なりヒノキバヤドリギ属ではなくPhoradendron属植物を宿主とする 本種より子嚢胞子のサイズが大きい (その他掲載種) Rosenscheldiella brachyglottidis G.F. Laundon & Sivan 【よく似た種との区別】 Rosenscheldiella korthalsellae ニュージーランドに分布する 宿主との関係が類似している 形態的に類似している 本種と異なりBrachyglottis属ではなくヒノキバヤドリギ属植物を宿主とする nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeocryptopus gaeumannii 同じマイコスフェレラ科に含まれる 宿主に対して病原性を有する 偽子嚢殻が宿主の気孔の上に形成される子座組織から生じる 本種と異なりBrachyglottis属植物ではなくダグラスファーを宿主とする nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Rosenscheldiella styracis (Henn.) Theiss. & Syd. 【よく似た種との区別】 Rosenscheldiella korthalsellae 宿主との関係が類似している 形態的に類似している 本種と異なりウルグアイではなくニュージーランドに分布する 本種と異なりエゴノキ属ではなくヒノキバヤドリギ属植物を宿主とする 本種と子嚢胞子のサイズが異なる