2014年3月31日 (仮訳)中国広東省産の多孔菌の新種、Ceriporiopsis lavendulaおよびSkeletocutis inflata Cui, B-K., 2013. Two new polypores (Ceriporiopsis lavendula and Skeletocutis inflata spp. nov.) from Guangdong Province, China. Nordic Journal of Botany. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1756-1051.2012.01674.x/full [Accessed March 30, 2014]. 【R3-00556】2014/03/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国広東省で採集された多孔菌2種を、それぞれCeriporiopsis lavendulaおよびSkeletocutis inflataとして新種記載した。 前者がシイ属樹木にラベンダー色~帯灰青色の背着生の子実体を形成した一方、後者は傘を形成し、孔口が小さく、実質の骨格菌糸が管孔に平行に配列することなどで特徴づけられた。 また、中国産のCeriporiopsis属およびSkeletocutis属を含む検索表を掲載した。 中国広東省広州市白雲区帽峰山森林公園 (新種) Ceriporiopsis lavendula B. K. Cui 語源…ラベンダー色の 【よく似た種との区別】 Ceriporiopsis balaenae 根状菌糸束を欠く 担子胞子の形態が類似している(幅が2 μmを超える) シスチジオールを欠く 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり孔口がラベンダー色~帯灰青色ではなく新鮮時白色~クリーム黄色~淡い藁色 本種と異なり生殖菌糸が熱すると弱いアミロイド性を示す Ceriporiopsis cremea 担子胞子の形態が類似している シスチジオールを欠く 本種と異なり孔口がラベンダー色~帯灰青色ではなくクリーム色 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり孔口が不規則な切れ込み状 本種と異なり根状菌糸束を持つ Rigidoporus vinctus 肉眼的形態がやや類似している 本種と異なり担子胞子が楕円形~長楕円形ではなく類球形~卵形 本種と異なりシスチジアに付着物を伴う 本種と異なり菌糸型が1菌糸型ではなく2菌糸型 本種と異なり生殖菌糸にクランプを欠く 中国広東省韶関市始興県車八嶺国家級自然保護区 (新種) Skeletocutis inflata B. K. Cui 語源…膨大した(KOH中の骨格菌糸の形態から) 【よく似た種との区別】 Skeletocutis nivea 孔口のサイズが類似している 担子胞子の幅が1 μm未満 本種と異なり子実体が淡い鼠色~橙褐色(基部)からクリーム色~黄褐色(縁部)ではなく白色~クリーム色 本種より担子胞子が長い 本種と異なり実質の菌糸が2菌糸型ではなく1菌糸型 Skeletocutis luteola 中国南部に分布する 担子胞子のサイズが類似する 実質の菌糸が2菌糸型 本種と異なり子実体が顕著な背着生で傘を形成しない 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり孔壁の縁部に付着物を伴う 本種と異なりシスチジオールが紡錘状 Piloporia indica 子実体が傘状 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり傘が帯赤黄金色~ローシェンナ 本種と異なり傘表面が平滑ではなく褐色の綿毛を伴う 本種と異なり孔口面が白色~クリーム色(新鮮時)または黄褐色~肉桂褐色(乾燥時)ではなくいくぶん橙色である 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり骨格菌糸が橙色~橙褐色 本種と異なり骨格菌糸がKOH中で暗色になる