2023年12月1日 (仮訳)Camarops属2新種およびアルゼンチン産の種の検索表 Catania, MV. & Romero, AI. 2003. Two new species of Camarops (Boliniaceae, Ascomycotina) and a key to Argentinean species. Sydowia. Available at: https://www.zobodat.at/pdf/Sydowia_57_0003-0018.pdf [Accessed November 30, 2023] 【R3-11203】2023/12/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ アルゼンチンにおいてマキ属樹木に発生した4種を検討し、そのうちCamarops sacciformisおよびC. podocarpiの2新種を記載した。 また、アルゼンチン新産種としてC. pugillusおよびC. luteaを報告した。 アルゼンチンにおける6種の本属既知種の検索表を掲載した。 Argentina, Tucumán, Dpto. Taff Viejo, Parque Biolögico Sierra de San Javier, Cumbres de Taficillo, Las Mentas (新種) Camarops sacciformis Catania & A.I. Romero 語源…袋形の(子座の形状から) 【よく似た種との区別】 Camarops lutea アルゼンチンに分布する 子嚢殻が”polystichous”である 本種と異なり子座が壺形または袋形で顕著に狭窄し2つの部分に分かれるのではなくクッション形で2つに分かれない Camarops rostratus アルゼンチンに分布する 子嚢殻が”polystichous”である 本種と異なりマキ属ではなくユーカリ属樹木などに生じる 本種と異なり子座が壺形または袋形で顕著に狭窄し2つの部分に分かれるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢殻頸部が子座中に完全に埋生するのではなく基質表面に厚い突起として達する Camarops pugillus アルゼンチンに分布する 子嚢殻が”polystichous”である 本種と異なり子座が壺形または袋形で顕著に狭窄し2つの部分に分かれるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢殻頸部が子座中に完全に埋生するのではなく基質表面に厚い突起として達する Argentina, Catamarca, Dpto. Ambato, Las Juntas, cruzando el no Las Juntas (新種) Camarops podocarpi Catania & A.I. Romero 語源…マキ属の 【よく似た種との区別】 Camarops tubulina 子座がクッション形である 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりアルゼンチンではなくカナダ、チェコ、ポーランド、スロバキア、スウェーデン、米国などに分布する 本種と異なりマキ属ではなくブナ属、トウヒ属、モミ属樹木やPycnoporellus fulgensの上などに生じる 本種より子座のサイズが大きい 本種と異なり子座が紡錘形でない 本種と異なり子座表面に円錐形の乳頭突起のみを有し乾燥時小型のクレーター状なのではなく顕著な皺状および瘤状 本種より子嚢殻のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻が瓶形のことがある 本種と異なり子嚢胞子が卵状、ビスケット状、扁桃状でしばしばカヌー状~円筒形 Camarops polyspermum 子座がクッション形である 本種と異なり子嚢殻が”monostichous”である Camarops ustulinoides 子座がクッション形である 本種と異なり子嚢殻が”monostichous”である Camarops plana 本種と異なりマキ属樹木ではなく被子植物などに生じる 本種と異なり子座がクッション形ではなく非常に扁平で背着生状である Camarops lutea アルゼンチンに分布する 子座がクッション形である 子嚢殻頸部が子座中に完全に埋生する 子嚢殻が”polystichous”である 本種と異なり子座が截断状で紡錘形で細長く、縁部が材に覆われることがあるのではなく円形で細長くて縁部が急である 本種と異なり子座表面が小型円錐形の乳頭突起ではなく半球形で明瞭な乳頭突起で覆われる (アルゼンチン新産種) Camarops pugillus (Schwein.) Shear 【よく似た種との区別】 Camarops rostratus アルゼンチンに分布する 子嚢殻頸部が基質表面に達して厚い突起をなす 子嚢殻が”polystichous”である 本種と異なり子座直下の材が黄染という特徴を欠く 本種と異なり子座が材中にほぼ完全に埋生し、子座盤のみが時に表面に現れるという特徴を欠く 本種と異なり子座が上から見ると円形ではなく細長い 本種と異なり子座盤を有するのではなく欠く 本種と異なり子嚢殻頸部の間にアモルファスの物質を伴う 本種より子嚢胞子のサイズが大きい (アルゼンチン新産種) Camarops lutea (Alb. & Schwein.) Shear 【よく似た種との区別】 Camarops sacciformis アルゼンチンに分布する 子嚢殻が”polystichous”である 本種と異なり子座がクッション形で2つに分かれないのではなく壺形または袋形で顕著に狭窄し2つの部分に分かれる Camarops podocarpi アルゼンチンに分布する 子座がクッション形である 子嚢殻頸部が子座中に完全に埋生する 子嚢殻が”polystichous”である 本種と異なり子座が円形で細長くて縁部が急であるのではなく截断状で紡錘形で細長く、縁部が材に覆われることがある 本種と異なり子座表面が半球形で明瞭な乳頭突起ではなく小型円錐形の乳頭突起で覆われる