2024年11月26日 (仮訳)北米東部産のCollybiopsis属2新種 Petersen, RH. & Hughes, KW. 2024. Two new species of Collybiopsis (Agaricales, Omphalotaceae) from Eastern North America. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/122634/ [Accessed November 26, 2024] 【R3-12288】2024/11/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 北米東部で採集された2種の菌を検討し、Collybiopsis complicataおよびC. prolapsisとして新種記載した。 前者はアパラチア山脈からニューイングランドまで分布し、子実体が小型で傘が有色、縁シスチジアが目立ち、菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。 後者はリターに生じ、子実体が微小で縁シスチジアがラメアレス型に似た特徴的な形状であることなどで特徴づけられた。 USA, Tennessee, Blount Co., Great Smoky Mountains National Park, Metcalf’s Bottoms Picnic Area (新種) Collybiopsis complicata R.H. Petersen 語源…複雑な(縁シスチジアの形状、地理的分布の複雑さから) 【よく似た種との区別】 Collybiopsis ramealis(カヤネヒメホウライタケ) 傘表皮がラメアレス構造である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmiellus pluvius 北米に分布する 子実体の丈が類似している 本種と異なり米国ではなくカナダなどに分布する 本種と異なりトガサワラ属およびクロベ属の森林に生息する 本種より子実体のサイズが小さい 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が顕著に狭い 本種と異なり縁シスチジアが有柄小嚢状~棍棒形で狭い蠕虫形の小剛毛を有する 本種と異なり傘表皮に有柄浅裂状の構造を欠く 本種より柄シスチジアが顕著に厚壁 USA, Georgia, Rabun Co., Warwoman Dell Picnic Area (新種) Collybiopsis prolapsis R.H. Petersen 語源…脱出する(縁シスチジアの膨らんだ突起の形状から) 【よく似た種との区別】 Collybiopsis ramealis(カヤネヒメホウライタケ) 子実体に同様の”necropigment”を含む ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Collybiopsis straminipes 縁シスチジアの形態が類似している 本種と異なりトウヒ-モミ帯に分布する 本種と異なり菌糸にクランプを欠く