2024年4月17日 (仮訳)中国南西部産のCudonia属2新種 Yang, Z. 2023. Two new species of Cudonia (Rhytismatales) from southwestern China. Mycosystema. Available at: http://www.mycosystema.org/EN/10.13346/j.mycosystema.220412 [Accessed April 17, 2024] 【R3-11618】2024/4/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国チベット自治区および四川省の亜高山帯で採集された2種の菌を検討し、それぞれCudonia claviformis、C. furfuraceaとして新種記載した。 両種はいずれもツツジ属およびヤナギ属樹下においてコケとともに発生していた。 前者は頭部が明黄色棍棒形で柄が類白色~帯褐色で無毛であること、後者は頭部が明黄色頭状で帯褐色の膜にしばしば包まれ、柄が汚白色~帯褐色糠状であることなどで特徴づけられた。 中国チベット自治区チャムド市ジョムダ県宗拉夷山 (新種) Cudonia claviformis Zhu L. Yang 語源…棍棒形の(子嚢果の形状から) 【よく似た種との区別】 Spathularia flavida var. ramosa 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり子嚢果が圧着した棍棒形 本種より子嚢胞子がしばしば長い 本種と異なり側糸上部が盛んに分枝する 中国チベット自治区チャムド市ジョムダ県宗拉夷山 (新種) Cudonia furfuracea Zhu L. Yang 語源…糠状の(柄の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Cudonia sichuanensis 中国に分布する 本種と異なり子実体頭部の子実層面または縁部に沿って厚い帯褐色~褐色の子座の名残を伴うという特徴を欠く 本種と異なり柄表面が糠状ではなく通常無毛で縦方向の条線~畝を有する 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり柄表皮菌糸が緩く配列した要素からなるのではなく密に配列した膨大した細胞または柄の軸に直角な短く鎖生する細胞からなる子座層に完全に覆われる Spathularia pilatii アジアに分布する 本種と異なり中国ではなくトルコなどに分布する 本種と異なりコケ上ではなく針葉樹の材に生じる 本種より子実体頭部の幅が広い