2023年4月18日 (仮訳)日本産ウドンコカビ科2新種 Tanda, S. 2000. Two new species of Erysiphaceae from Japan. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1340354000708199 [Accessed April 18, 2023] 【R3-10522】2023/4/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 日本からうどんこ病菌のErysiphe celosiaeとMicrosphaera lonicerae-ramosissimaeの2新種を記載した。 前者はケイトウ、後者はコウグイスカグラをそれぞれ宿主としていた。 両種についてそれぞれの類縁種との形質比較表を作成した。 東京都世田谷区 東京農業大学 (新種) Erysiphe celosiae Tanda 語源…ケイトウ属の 【よく似た種との区別】 Erysiphe paeoniae 閉子嚢殻の直径の範囲が重なる 閉子嚢殻の付属糸の色が類似している 閉子嚢殻の付属糸の叉状分岐が類似している 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 分生子柄の脚細胞のサイズの範囲が重なる 本種と異なりケイトウが宿主でない 本種と異なり閉子嚢殻の長さが閉子嚢殻の1-2倍ではなく0.25-1.5倍 本種と異なり子嚢の数が4-8ではなく3-16 本種と異なり子嚢胞子の数が2-4ではなく2-7 Erysiphe viciae-unijugae 閉子嚢殻の直径の範囲が重なる 閉子嚢殻の付属糸の色が類似している 閉子嚢殻の付属糸の叉状分岐が類似している 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 分生子柄の脚細胞のサイズの範囲が重なる 本種と異なりケイトウが宿主でない 本種と異なり閉子嚢殻の長さが閉子嚢殻の1-2倍ではなく0.3-2倍 本種と異なり子嚢の数が4-8ではなく4-16 本種と異なり子嚢胞子の数が2-4ではなく3-7 Erysiphe heraclei 閉子嚢殻の直径の範囲が重なる 閉子嚢殻の付属糸の色が類似している 閉子嚢殻の付属糸の叉状分岐が類似している 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 分生子柄の脚細胞のサイズの範囲が重なる 本種と異なりケイトウが宿主でない 本種と異なり閉子嚢殻の長さが閉子嚢殻の1-2倍ではなく0.3-2倍 本種と異なり子嚢の数が4-8ではなく2-9 本種と異なり子嚢胞子の数が2-4ではなく2-6 Erysiphe betae 閉子嚢殻の直径の範囲が重なる 閉子嚢殻の付属糸の色が類似している 閉子嚢殻の付属糸の叉状分岐が類似している 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 分生子柄の脚細胞のサイズの範囲が重なる 本種と異なりケイトウが宿主でない 本種と異なり閉子嚢殻の長さが閉子嚢殻の1-2倍ではなく0.5-2.5倍 本種と異なり子嚢の数が4-8ではなく2-8 本種と異なり子嚢胞子の数が2-4ではなく2-5 Oidium amaranthi 同じヒユ科植物を宿主とする アナモルフの形態が類似している 本種と異なりケイトウ属ではなくヒユ属植物などを宿主とする 本種と異なり有性世代が知られていない 神奈川県横浜市青葉区 こどもの国 (新種) Microsphaera lonicerae-ramosissimae Tanda 語源…コウグイスカグラの 【よく似た種との区別】 Microsphaera lonicerae 日本に分布する 同じスイカズラ属植物を宿主とする 本種と異なりヨーロッパにおける分布が知られている 本種より閉子嚢殻のサイズが大きい 本種より子嚢の閉子嚢殻辺りの数が多い Microsphaera erlangshanensis 日本に分布する 本種より閉子嚢殻の付属糸が多い 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸の末端枝先端が反り返る Microsphaera miurae 日本に分布する 同じスイカズラ属植物を宿主とする 本種と異なり中国における分布が知られている 本種より閉子嚢殻の付属糸が多い 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸の末端枝先端が反り返る Microsphaera magnusii 同じスイカズラ属植物を宿主とする 本種と異なり日本ではなくヨーロッパ、中央アジアなどに分布する 本種より閉子嚢殻の付属糸が多い 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸の末端枝先端が反り返る Microsphaera caprifoliacearum 同じスイカズラ属植物を宿主とする 本種と異なり日本ではなくヨーロッパ、北米などに分布する 本種より閉子嚢殻のサイズが大きい 本種より閉子嚢殻の付属糸が多い 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸の末端枝先端が反り返る 本種より子嚢の閉子嚢殻辺りの数が多い Microsphaera caprifoliacearum var. flexuosa 同じスイカズラ属植物を宿主とする 本種と異なり日本ではなくヨーロッパ、北米などに分布する 本種と閉子嚢殻の付属糸の形態が異なる Microsphaera lonicerae var. ehrenbergii 日本に分布する 同じスイカズラ属植物を宿主とする 本種と異なりヨーロッパにおける分布が知られている 本種と閉子嚢殻の付属糸の形態が異なる