2015年7月3日 (仮訳)タイ産のErysiphe属2新種 Divarangkoon, R. et al., 2011. Two new species of Erysiphe (Erysiphales, Ascomycota) from Thailand. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdfs/MC2_3_No6.pdf [Accessed July 3, 2015]. 【R3-01976】2015/07/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ北部における調査で採集されたうどんこ病菌を検討し、Erysiphe monoperidiataおよびE. asiaticaとして新種記載した。 前者はシイ属およびマテバシイ属、後者はシイ属植物をそれぞれ宿主としていた。 両種とも閉子嚢殻の隔壁の細胞が薄い単層からなることなどで特徴づけられた。 Thailand, Mae Hong Son Province, Huai Nam Dang National Park (新種) Erysiphe monoperidiata Meeboon, R. Divarangkoon & S. Takamatsu 語源…単一の殻壁の 【よく似た種との区別】 Erysiphe asiatica タイに分布する シイ属植物を宿主とする 閉子嚢殻の付属糸が菌糸状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じErysipheクレードに含まれる) 本種と異なりマテバシイ属植物が宿主として知られていない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Erysiphe trinae 同じブナ科植物を宿主とする 閉子嚢殻の付属糸が菌糸状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく北米に分布する 本種と異なりシイ属およびマテバシイ属ではなくコナラ属植物を宿主とする 本種と異なり子嚢が4-6胞子性ではなく2胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Typhulochaeta japonica 同じブナ科植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりシイ属およびマテバシイ属ではなくコナラ属植物を宿主とする 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸が菌糸状ではなく独特の棍棒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Erysiphe gracilis 同じブナ科植物を宿主とする 閉子嚢殻の付属糸が菌糸状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりシイ属およびマテバシイ属ではなくコナラ属植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Brasiliomyces cyclobalanopsidis ブナ科植物を宿主とする 本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい Brasiliomyces kumanoensis 葉面に菌糸体が生じる 本種より閉子嚢殻のサイズが大きい Thailand, Chiang Mai Province, Doi Pui National Park (新種) Erysiphe asiatica Meeboon, R. Divarangkoon & S. Takamatsu 語源…アジアの 【よく似た種との区別】 Erysiphe trinae 同じブナ科植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく北米に分布する 本種と異なりシイ属ではなくコナラ属植物を宿主とする 本種と異なり子嚢が6-8胞子性ではなく2胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Typhulochaeta japonica 同じブナ科植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりシイ属ではなくコナラ属植物を宿主とする 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸が菌糸状ではなく独特の棍棒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Erysiphe gracilis 同じブナ科植物を宿主とする 閉子嚢殻の付属糸が菌糸状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりシイ属ではなくコナラ属植物を宿主とする ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Brasiliomyces cyclobalanopsidis ブナ科植物を宿主とする 本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい