2025年10月10日 (仮訳)臨床検体由来のGloniopsis属2新種:形態および分子による特性評価 Valenzuela‐Lopez, N. et al. 2019. Two new species of Gloniopsis (Hysteriales, Ascomycota) from clinical specimens: Morphological and molecular characterisation. Mycoses. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/myc.13006 [Accessed October 10, 2025] 【R3-13245】2025/10/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 臨床検体由来の分生子果不完全菌3種について形態学的検討および分子系統学的解析を実施した。 その結果からGloniopsis percutaneaおよびG. pneumoniaeの2新種を記載した。 また、過去にRhytidhysteron属と同定されていた分離菌株が誤同定であったことを明らかにした。 Brazil (新種) Gloniopsis percutanea Valenzuela-Lopez, Cano, Guarro & Stchigel 語源…経皮の(皮膚から分離されたことから) 【よく似た種との区別】 Gloniopsis subrugosa アジアに分布する nrLSU+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子殻の殻壁が厚い 本種と異なりブラジル、米国、インドではなくタイなどに分布する 本種と異なり臨床検体ではなく材などから分離される 本種より分生子形成細胞が長い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が無色~淡褐色ではなく帯緑褐色 本種と異なり分生子が桿形ではなく楕円形~ソーセージ形 nrLSU+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gloniopsis pneumoniae 米国に分布する ヒトの臨床検体から分離される nrLSU+tef1およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルにおける分布が知られていない 本種より分生子殻のサイズが大きい 本種と異なり分生子が桿形ではなく球形~類球形 nrLSU+tef1およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA (新種) Gloniopsis pneumoniae Valenzuela-Lopez, Magaña-Dueñas, Cano, Guarro & Stchigel 語源…肺の 【よく似た種との区別】 Gloniopsis percutanea 米国に分布する ヒトの臨床検体から分離される nrLSU+tef1およびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルにおける分布が知られている 本種より分生子殻のサイズが小さい 本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく桿形 nrLSU+tef1およびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される