2023年2月26日 (仮訳)台湾産のMycena属2新種 Chang, C-C. & Chou, W-N. 2019. Two new species of Mycena in Taiwan. Fungal Science. Available at: https://www.researchgate.net/publication/334596263_Two_new_species_of_Mycena_in_Taiwan [Accessed February 26, 2023] 【R3-10369】2023/2/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 台湾台中市からMycena diplaziiおよびM. subcyanocephalaの2新種を記載した。 前者はBasipedes節に含まれ、生きたクワレシダの茎に発生し、偽襟帯と柄基部の顕著な吸盤などで特徴づけられた。 後者はSpinosae節に含まれ、傘が淡青色を帯びた白色でやや綿毛状、担子器が2胞子性、担子胞子が非アミロイド、縁シスチジアが丸い頭部を有し平滑、傘および柄シスチジアが薄壁であることなどで特徴づけられた。 台湾台中市国立自然科学博物館 (新種) Mycena diplazii W. N. Chou 語源…ノコギリシダ属の 【よく似た種との区別】 Mycena stylobates(キュウバンタケ) 縁シスチジアの形態が類似している 傘表皮の形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり生きたシダの茎ではなく針葉のリター、葉、および小枝などに発生する 本種と異なり担子胞子が楕円形~円筒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mycena bulbosa 柄基部が盤状 本種と異なり生きたシダの茎ではなくイグサ属およびスゲ属の枯稈などに発生する 本種と異なり担子胞子が非アミロイドである Mycena substylobates 子実体が白色 柄基部の盤表面が毛状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり生きたシダの茎ではなくクスノキ科の枯死した枝や葉などに発生する 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり柄基部が塊茎状 本種より担子器のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが球形~倒洋梨形で短い突起を表面全体に有する 本種と異なり傘表皮に様々な形状のアカントシストを含む 本種と異なり傘表皮がゼラチン化しない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 台湾台中市国立自然科学博物館 (新種) Mycena subcyanocephala W. N. Chou 語源…やや青色の頭(傘)の 【よく似た種との区別】 Mycena rasada 縁シスチジアの頭部が丸い 本種より担子胞子の幅が狭い Mycena setulipes 柄基部が根状 本種より縁シスチジアの幅が狭い Mycena variicystis 本種と異なり柄基部が根状ではなく盤状 本種と異なり縁シスチジアが円筒形で頂部に多数の突起を有する Mycena setigera 本種と異なり柄シスチジアを欠く Mycena paediscula 本種と異なり柄基部が淡褐色 本種と異なり縁シスチジアが瓶形 Mycena dermatogloea 本種と異なり柄が橙色 本種より担子胞子が短い Mycena mridula 本種と異なり縁シスチジアが円筒形で頂部に短い突起を有する