2024年10月11日 (仮訳)中国南西部産のPholiota属2新種 Huang, J. et al. 2024. Two new species of Pholiota (Agaricales, Strophariaceae) from the southwest of China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/133879/ [Accessed October 11, 2024] 【R3-12150】2024/10/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国南西部で採集された2種の菌を検討し、Pholiota cylindrosporaおよびP. subterrestrisとして新種記載した。 前者は傘表面が乾燥し、僅かに屈曲する三角形の鱗片を伴い、担子胞子が円筒形、後者は傘が帯褐橙色で担子胞子が楕円形で発芽孔を有することなどで特徴づけられた。 2新種を含む中国産Pholiota亜属の種の検索表を掲載した。 中国雲南省保山市百花嶺 (新種) Pholiota cylindrospora E.J. Tian 語源…円筒形の胞子の(担子胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Pholiota squarrosa(スギタケ) 中国に分布する 傘表面が乾燥している 傘表面に明瞭な鱗片を有する 側シスチジアにレプトシスチジアとクリソシスチジアの2型がある ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国、スペイン、韓国、ドイツにおける分布が知られている 本種と異なり地上ではなく材上に生じる 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子が円筒形ではなく楕円形 本種と異なり担子胞子の発芽孔が不明瞭ではなく明瞭 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pholiota kodiakensis 中国に分布する 側シスチジアに2型がある ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なり地上ではなく材上に生じる 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり担子胞子の発芽孔が不明瞭ではなく明瞭 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pholiota multicingulata 中国に分布する 柄に多数の帯状の小鱗片を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアにおける分布が知られている 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なりクリソシスチジアを有するのではなく欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国貴州省畢節市納雍県大平箐国家湿地公園 (新種) Pholiota subterrestris E.J. Tian & J.H. Huang 語源…Pholiota terrestris類似の 【よく似た種との区別】 Pholiota terrestris(ツチスギタケ) 中国に分布する 傘表面に繊維状鱗片を伴う 傘表面に粘性を有する 担子胞子の形態が類似している 側シスチジアの形態が類似している 縁シスチジアの形態が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なり子実体が散生または群生ではなく叢生する 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘に橙色を欠く 本種と異なり襞の間隔が密 本種と異なり襞の幅が狭い 本種と異なり襞の縁部が全縁でない 本種より柄が長い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される