2022年6月12日 (仮訳)新熱帯産のPhylloporia属2新種 Phylloporia (Hymenochaetales) from the Neotropics. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/84767/download/pdf/ [Accessed June 12, 2022] 【R3-09593】2022/6/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ エクアドルからPhylloporia crystallinaおよびP. sumacoensisの2新種を記載した。 前者は子実体が多年生傘状で孔口が小型、担子胞子が類球形~広楕円形でシスチジアを欠き、1菌糸型で、大型菱形の結晶を含むことなどで特徴づけられた。 後者はリアナの生木に生じ、子実体が多年生傘状で孔口が非常に小型、担子胞子が類球形~広楕円形でシスチジオールを有し、孔壁の縁に微細な結晶を含むことなどで特徴づけられた。 Ecuador, Mindo Valley, San Carlos, Cascadas (新種) Phylloporia crystallina Y.C. Dai, F. Wu, Meng Zhou & Vlasák 語源…結晶の 【よく似た種との区別】 Phylloporia montana 南米に分布する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエクアドルではなくブラジルなどに分布する 本種より孔口の幅が広い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が円筒形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia crataegi 子実体が多年生 子実体が傘状 肉が2層からなる 担子胞子が類球形~広楕円形 シスチジアを欠く シスチジオールを欠く 菌糸構成が1菌糸型 実質菌糸が錯綜する 本種と異なりエクアドルではなく中国などに分布する 本種と異なり枯れた切り株ではなく生木に生息する 本種より担子器が顕著に長い 本種と異なり菱形の結晶を含まない nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia chrysites 新熱帯に分布する 担子胞子の形態が類似している 本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生 本種より孔口のサイズが大きい Trametes lilliputiana 南米に分布する 本種と異なりエクアドルではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり傘表面が綿毛状からビロード状になるのではなく平滑 Pyropolyporus subpectinatus 本種と異なりエクアドルではなくキューバなどに分布する 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく球形 Phylloporia pectinata 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく球形 本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型 Ecuador, Guamani, Wild Sumaco Lodge (新種) Phylloporia sumacoensis Y.C. Dai, F. Wu, Meng Zhou & Vlasák 語源…スマコ産の 【よく似た種との区別】 Phylloporia spathulata 新熱帯に分布する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエクアドルではなくメキシコなどに分布する 本種と異なり子実体が有柄 本種より孔口の幅が広い 本種と異なりシスチジオールを有するのではなく欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia ulloae 新熱帯に分布する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエクアドルではなくメキシコなどに分布する 本種より孔口の幅が広い 本種より担子器が長い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia fontanesiae 生木に発生する 孔口のサイズが同一 担子胞子が広楕円形 本種と異なりエクアドルではなく中国などに分布する 本種と異なりリアナではなくFontanesia属植物などに生じる 本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生 本種より担子器が短い 本種より担子胞子が短い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される