2024年10月19日 (仮訳)Russulaのクラウンクレードの新規系統における微小な2新種 Miller, SL., Aime, MC. & Henkel, TW. 2024. Two newly described diminutive species in a novel lineage of the crown clade of Russula (Russulaceae). Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.668.2.1 [Accessed October 19, 2024] 【R3-12173】2024/10/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ガイアナ、パカライマ山脈からRussula lilliputiaとR. pakaraimaeaeの2新種を記載した。 前者はDicymbe altsoniiの幹、後者はPakaraimaea dipterocarpacea林のリター層に発生した。 両種はR. gelatinivelataとともにRussula属のクラウンクレード内で新規系統を形成し、Auratinae亜節に近縁であった。 Guyana, Pakaraima Mountains, Upper Potaro River Basin, within 15 km radius of Potaro base camp (新種) Russula lilliputia S.L. Mill., Aime & T.W. Henkel 語源…リリパットの(スウィフト『ガリバー旅行記』に登場する架空の国の小人から) 【よく似た種との区別】 Russula gelatinivelata 子実体が赤色 子実体表面がややビロード状または鱗屑状 胞子紋が白色 担子胞子の装飾が孤立した疣状 担子胞子に顕著な胞子盤を有する 傘表皮が2層からなる 傘上表皮が短細胞被または厚壁柵状被類似である 傘シスチジアが長い 傘シスチジアが赤色 傘シスチジアが毛状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズがずっと大きい 本種より傘のサイズがずっと大きい 本種と異なり傘縁部が密な粉状ではなく幼時厚いゼラチン質の被膜を伴う 本種と異なり柄が白色ではなくしばしば桃色または赤色を帯びる 本種と異なり柄表面が密な粉状ではなくゼラチン質でやや綿毛状であり、小区画状の模様がある 本種と異なり子実体の味が温和ではなく僅かに苦い 本種と異なり担子胞子の装飾が疣状で時に疎らな低い連結部を有するという特徴を欠く 本種と異なり担子胞子の胞子盤が不明瞭でない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Guyana, Pakaraima Mountains, Upper Mazaruni River Basin, fringing forest around the Pegaima savanna, 0.5 km S of Pegaima base camp (新種) Russula pakaraimaeae S.L. Mill. & T.W. Henkel 語源…Pakaraimaea属(の森林)の 【よく似た種との区別】 Russula gelatinivelata 傘が赤色 柄が赤色を帯びる 柄に粘性を有する 担子胞子の装飾が孤立した疣状 担子胞子に顕著な胞子盤を有する 傘シスチジアが長い 傘シスチジアが赤色 傘シスチジアが毛状 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズがずっと大きい 本種と異なり担子胞子の胞子盤において嘴状突起上にしばしば少なくとも部分的に襟を形成する 本種と異なり傘上表皮が錯綜した毛状被に近いのではなく短細胞被類似である 本種と異なり傘シスチジアがしばしばやや膨大した細胞から生じるという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される