2022年8月24日 (仮訳)淡水堆積物由来の2新属NeostemphyliumとScleromyces、およびその地球規模の生物地理学 Torres-Garcia, D. et al., 2022. Two Novel Genera, Neostemphylium and Scleromyces (Pleosporaceae) from Freshwater Sediments and Their Global Biogeography. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/8/868 [Accessed August 24, 2022] 【R3-09812】2022/8/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペインにおいて淡水中の堆積物から半選択培地で分離された2種の菌を検討し、新属新種Neostemphylium polymorphumおよびScleromyces submersusとして記載した。 前者は複雑に分枝する分生子柄から網状分生子を形成し、シンアナモルフとミクロサイクリック分生子形成で特徴づけられ、米国、フランス、オーストラリアの土壌などからも環境配列として検出されていた。 後者はin vitroで胞子形成誘導にもかかわらず菌核様構造のみを形成し、オーストラリアにも分布していた。 Spain, Comunidad de Madrid, Rascafría, Arroyo del Brezal (新種) Neostemphylium polymorphum Torres-Garcia, Gené & Cano 語源…(属名)新しいStemphylium属/(種小名)多型の 【よく似た種との区別】 Stemphylium spp. 分生子形成細胞頂部が膨大する 分生子が褐色 分生子が網状 ITS+nrLSU+rpb2+tef1+gapdh、ITS1、ITS2に基づく分子系統解析で近縁 本種ほど分生子柄の分枝パターンが複雑ではなく、一般的に分枝しないか稀にしか分枝しない 本種とシンアナモルフの形態が異なる ITS+nrLSU+rpb2+tef1+gapdh、ITS1、ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paradendryphiella spp. ITS+nrLSU+rpb2+tef1+gapdh、ITS1、ITS2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子がしばしば側生または末端生の分生子形成細胞頂部に凝集する 本種と異なり分生子が倒棍棒形~円筒形であり、隔壁部に狭い小歯を有する 本種と異なり分生子が網状ではなく横隔壁のみを有する 本種と異なり分生子の隔壁が暗色 ITS+nrLSU+rpb2+tef1+gapdh、ITS1、ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Asteromyces spp. ITS+nrLSU+rpb2+tef1+gapdh、ITS1、ITS2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子形成様式が多出芽型 本種と異なり分生子形成細胞が膨大し放射状の長い小歯を有する 本種と異なり分生子が暗褐色 本種と異なり分生子が網状ではなく単細胞からなる ITS+nrLSU+rpb2+tef1+gapdh、ITS1、ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gibbago trianthemae 分生子形成細胞の形態が類似している 分生子の形態が類似している 本種と異なり分生子柄が分枝しないか稀にしか分枝しない 本種と異なりシンアナモルフが知られていない 本種と異なりミクロサイクリック分生子形成が知られていない ITS+nrLSU+rpb2+tef1+gapdh、ITS1、ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Spain, Catalonia, La Noguera, Camarasa, Riu Segre (新種) Scleromyces submersus Torres-Garcia, Dania García & Gené 語源…(属名)菌核の菌/(種小名)沈んだ