2024年7月19日 (仮訳)土壌由来のホネタケ目2新種: Keratinophyton kautmanovaeおよびK. keniense Labuda, R. et al. 2024. Two novel members of Onygenales, Keratinophyton kautmanovae and K. keniense spp. nov. from soil. Scientific Reports. Available at: https://www.nature.com/articles/s41598-024-67475-y [Accessed July 19, 2024] 【R3-11897】2024/7/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スロバキアとケニアの土壌から分離された2種の好ケラチン菌を検討し、それぞれKeratinophyton kautmanovae、K. kenienseとして新種記載した。 前者は放棄されたアンチモン鉱床の近くで分離され、分生子が棍棒形で平滑~粗い疣状、分節分生子を欠き、30°Cで生育不能であることなどで特徴づけられた。 後者は分生子の形状に高い多様性が認められ、アフリカからの初の本属菌の新種となった。 Slovak Republic, Malé Karpaty, Pezinok, Rudné Mines (新種) Keratinophyton kautmanovae B.Voleková, Kubátová, Kandemir & Labuda 語源…Ivona Kautmanová氏に献名 【よく似た種との区別】 Keratinophyton lemmensii ヨーロッパに分布する 土壌菌である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスロバキアではなくオーストリアなどに分布する 本種と異なり分生子が糸状でない 本種と異なり分生子の細胞数が2でない 本種と異なり節間生分生子を有する 本種と異なりMEA培地でのリバースが橙色でない 本種と異なりSDA培地でのリバースが橙色でない 本種より25°Cでの生長が速い 本種と異なり30°Cで生育可能 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Republic of Kenya, Njoro, Egerton University campus (新種) Keratinophyton keniense V. Scheffenacker, A. Schüller, Kubátová, Kandemir & Labuda 語源…ケニア産の 【よく似た種との区別】 Keratinophyton sichuanense 土壌菌である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりケニアではなく中国などに分布する 本種と異なり分生子が菱形でない 本種よりPDA 25°Cでの生長が速い 本種と異なり37°Cで生育可能 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される