2024年3月2日 (仮訳)パキスタン、デオサイ平原に産した極地高山性地衣形成菌の2新種 Usman, M. et al. 2024. Two novel species of arctic-alpine lichen-forming fungi (Ascomycota, Megasporaceae) from the Deosai Plains, Pakistan. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/113310/ [Accessed March 2, 2024] 【R3-11479】2024/3/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタンのデオサイ平原からOxneriaria crittendeniiおよびO. deosaiensisの2新種を記載した。 前者は地衣体が淡褐色円形で子器に粉霜を伴い、子実層がルゴールで初め青色、のちに暗橙色、各種スポットテスト陰性であることなどで特徴づけられた。 後者は地衣体が灰色で不規則な小区画状、子器に粉霜を伴わず、子実層がルゴールで初め青色、のちに暗青色、KおよびKC陽性であることなどで特徴づけられた。 Pakistan, Gilgit Baltistan, Deosai Plains (新種) Oxneriaria crittendenii Usman & Khalid 語源…イギリスの地衣学者、Peter D Crittenden教授に献名 【よく似た種との区別】 Oxneriaria pruinosa パキスタンに分布する 地衣体がKC陰性 子嚢胞子が楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より地衣体のサイズが大きい 本種と異なり地衣体が裂片状ではなく非裂片状 本種と異なり地衣体が円形ではなく不規則形 本種と異なり地衣体がK陰性ではなくK+黄色 本種と異なり果殻が明瞭ではなく不明瞭 本種と異なり子嚢胞子の構造が”polarilocular”ではなく単純形である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Oxneriaria deosaiensis パキスタンに分布する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が円形ではなく不規則形 本種より子器の直径が小さい 本種と異なり子器に粉霜を伴うのではなく伴わない 本種と異なり下生菌糸が褐色ではなく淡灰色 本種と異なり地衣体がK陰性ではなくK+淡褐色 本種と異なり地衣体がKC陰性ではなくKC+暗褐色 本種より藻類層が薄い 本種より藻類細胞のサイズが大きい 本種より下皮層細胞のサイズが小さい 本種より果托が薄い 本種と異なり子実層がルゴールで暗橙色ではなく暗青色 本種より子実下層が厚い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Oxneriaria pakistanica 子嚢胞子が楕円形 本種と異なりK陰性ではなくK+帯黄緑色 本種と異なりKC陰性ではなくKC+淡緑色 本種と異なり子嚢胞子の構造が”polarilocular”ではなく単純形である Oxneriaria rivulicola 地衣体がK陰性 地衣体がKC陰性 子嚢胞子が楕円形 本種と異なり子嚢胞子の構造が”polarilocular”ではなく単純形である Pakistan, Gilgit Baltistan, Deosai Plains (新種) Oxneriaria deosaiensis Khalid & Usman 語源…デオサイ産の 【よく似た種との区別】 Oxneriaria pruinosa パキスタンに分布する 子嚢胞子が楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が裂片状ではなく非裂片状 本種と異なり地衣体がK+淡褐色ではなくK+黄色 本種と異なり地衣体がKC+暗褐色ではなくKC陰性 本種と異なり子器に粉霜を欠くのではなく有する 本種と異なり果殻が明瞭ではなく不明瞭 本種と異なり子嚢胞子の構造が”polarilocular”ではなく単純形である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Oxneriaria crittendenii パキスタンに分布する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が不規則形ではなく円形 本種より子器の直径が大きい 本種と異なり子器に粉霜を伴わないのではなく伴う 本種と異なり下生菌糸が淡灰色ではなく褐色 本種と異なり地衣体がK+淡褐色ではなくK陰性 本種と異なり地衣体がKC+暗褐色ではなくKC陰性 本種より藻類層が厚い 本種より藻類細胞のサイズが小さい 本種より下皮層細胞のサイズが大きい 本種より果托が厚い 本種と異なり子実層がルゴールで暗青色ではなく暗橙色 本種より子実下層が薄い ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Oxneriaria pakistanica 子嚢胞子が楕円形 本種と異なりK+淡褐色ではなくK+帯黄緑色 本種と異なりKC+暗褐色ではなくKC+淡緑色 本種と異なり子嚢胞子の構造が”polarilocular”ではなく単純形である Oxneriaria rivulicola 子嚢胞子が楕円形 本種と異なりK+淡褐色ではなくK陰性 本種と異なりKC+暗褐色ではなくKC陰性 本種と異なり子嚢胞子の構造が”polarilocular”ではなく単純形である