2016年3月25日 (仮訳)形態および系統的根拠に基づくメキシコ産Phylloporia属の2未記載種 Valenzuela, R. et al., 2011. Two undescribed species of Phylloporia from Mexico based on morphological and phylogenetic evidence. Mycological Progress. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-010-0707-0 [Accessed March 25, 2016]. 【R3-02774】2016/03/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、サン・ルイス・ポトシ州の熱帯林で採集された菌を検討し、Phylloporia rzedowskiiおよびP. ulloaiとして新種記載した。 両種はnrLSUに基づく分子系統解析で独自の系統を形成した。 また、アメリカ大陸産の本属菌10種を含む検索表を掲載した。 Mexico, San Luis Potosí, municipality of Tamasopo, Km 28 road Ciudad Valles-Río Verde (新種) Phylloporia rzedowskii R. Valenzuela & Decock 語源…植物学者のJ. Rzedowsky博士に献名 【よく似た種との区別】 Phylloporia pectinata(キヌハダタケモドキ) 宿主の枝に発生する 子実体が無柄 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコのみではなく汎熱帯的に分布する 本種と異なりHybanthus mexicanusではなくRhodania rubescensなどを宿主とする 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種と異なり子実体が柔らかく脆いのではなく密に詰まっている nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia ulloai 同所的に分布する(メキシコ) 半落葉熱帯林に生息する 宿主の枝に発生する 子実体が一年生 子実体が柔らかく脆い 子実体が無柄 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりRhodania rubescensではなく種々のリアナ類を宿主とする 本種より子実体のサイズが大きい 本種より孔口のサイズがずっと小さい 本種より担子胞子のサイズがずっと小さい 本種と異なり担子胞子が類円筒形~円筒形ではなく類球形~広楕円形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia frutica メキシコに分布する 宿主の枝に発生する 子実体が一年生 子実体が柔らかく脆い 子実体が把持状~ほぼ懸垂状 子実体が無柄 孔口のサイズが大型 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコのみではなく亜熱帯~熱帯アメリカに分布する 本種より子実体が厚い 本種と異なり毛被と肉の下部の間に明瞭な黒色の線を有するのではなくそれを欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が類円筒形~円筒形ではなく類球形~広楕円形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia bibulosa 子実体の形態が類似している 本種と異なりメキシコではなくアジアのみに分布する 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子が短い Mexico, San Luis Potosí, municipality of Tamasopo, Km 28 road Ciudad Valles-Río Verde (新種) Phylloporia ulloai R. Valenzuela, T. Raymundo, Cifuentes & Decock 語源…菌学者のMiguel A. Ulloa博士に献名 【よく似た種との区別】 Phylloporia rzedowskii 同所的に分布する(メキシコ) 半落葉熱帯林に生息する 宿主の枝に発生する 子実体が一年生 子実体が柔らかく脆い 子実体が無柄 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり種々のリアナ類ではなくRhodania rubescensを宿主とする 本種より子実体のサイズが小さい 本種より孔口のサイズがずっと大きい 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく類円筒形~円筒形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia spathulata メキシコに分布する 宿主の枝に発生する 子実体が柔らかく脆い nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が無柄ではなく有柄 本種と異なりメキシコのみではなく汎熱帯的に分布する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia chrysita メキシコに分布する 宿主の枝に発生する 子実体が一年生 子実体が柔らかく脆い 肉が2層からなり黒色の線で区切られる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコのみではなく亜熱帯~熱帯アメリカに分布する 本種より子実体の直径が小さい 本種より子実体が薄い 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく顕著な球形~類球形 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia weberiana nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメキシコではなくアフリカおよびアジアのみに分布する 本種と異なり傘に広い溝線を有する 本種より孔口のサイズが大型 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される