2021年12月31日 (仮訳)Tylocinum属はもはや単型属ではない:タイ北部産の新種Tylocinum brevisporum Raghoonundon, B. et al., 2021. Tylocinum is no longer monotypic: Tylocinum brevisporum sp. nov. (Boletales, Boletaceae) from northern Thailand. Biodiversity Data Journal. Available at: https://bdj.pensoft.net/article/75907/ [Accessed December 31, 2021] 【R3-09105】2021/12/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンマイ県およびチエンラーイ県の熱帯林で採集された菌を検討し、Tylocinum brevisporumとして新種記載した。 本種はTylocinum属の2番目の種として報告され、T. griseolumと異なり子実体に変色性があり、管孔がより長く、担子胞子がより短いことなどで特徴づけられた。 本種はatp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析でT. griseolumと姉妹群を形成した。 Thailand, Chiang Mai Province, Mueang District (新種) Tylocinum brevisporum Raghoonundon & Raspé 語源…短い胞子の(担子胞子のサイズから) 【よく似た種との区別】 Tylocinum griseolum アジアに分布する 子実体が全体的に灰色 柄表面が暗色粗面 atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく中国などに分布する 本種ほど子実体が褐色を帯びない 本種と異なり子実体が傷つくと僅かに褐変するのではなく変色しない 本種と異なり子実層托が傷つくと帯灰橙色~帯褐橙色になるのではなく変色しない 本種より管孔が短い 本種より担子器のサイズが僅かに小さい 本種より担子胞子が長い 本種と異なり側シスチジアが縁シスチジアより長いのではなく両者の長さが同等である atp6+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される